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スポーツ事業

スポーツ事業立ち上げの趣旨

川原尚行

スポーツとは良いものです。仲間たちと思いっきり汗をかいて、体を動かした後は、心身ともに爽快な気持ちになります。敵・味方に分かれての試合では、もちろん試合中は相手を負かそうと勇猛に戦いますが、試合後は笑ってお互いに肩をたたきあいます。私は高校・大学と通じてラグビーをやっておりました。40歳を越えた現在でも、スーダンでラグビーを広げようと懸命にラグビーボールを蹴っ転がしたりもしています。しかし、アフリカでのラグビーの知名度はいま一つです。



さて、アフリカでもっともポピュラーなスポーツは、なんでしょう? 答えはサッカーです。ボールと広場があれば、誰でもどこでもサッカーができます。いわんや、きちんとしたサッカーボールがなくても、布切れを丸めてでも、子供たちはサッカーを楽しんでいます。アフリカでは、日本のことを良く知らなくても、「ナカータ」、「イナモート」、「ナカムーラ」とよく声をかけられます。サッカーというのは、本当の意味で国境を越えて存在するものだと実感します。
そんな姿を見ていて、内線の長くあった、そして今まだダルフール問題を抱える国・スーダンでサッカーを通じて、新たな国づくり・平和の定着を行えないか考えています。

08年の初めに、三田と出会いました。彼は、バングラデシュで海外青年協力隊員としてサッカーの指導にあたっていました。彼はそこで生涯の伴侶と出会い、彼女の次の任地であるスーダンにやってきたのです。彼は最初に会ったときから、礼儀正しく、スポーツ精神の備わった奴だなと感じました。早速、私の友人で医師であり、スーダン・サッカー協会の副会長であるモハメド・ジェラールに紹介しました。

そして、彼はスーダンのサッカーチームのコーチとなり、1シーズン見事に活動しました。私がこの秋に一時帰国する際に、モハメド・ジェラールを日本との学術交流を開始させるために、日本に連れてきました。彼は、長崎大学で熱帯医学を勉強した経験もあります。その学術交流の他にも、サッカー関連でも、是非とも日本サッカー協会と連絡が取りたいと言って来ました。スーダン滞在中に、事前に日本サッカー協会に打診をしていました。

東京で開催される「くさの会」の表彰式に出席するために、私は一足先に帰国しました。「くさの会」が、ロシナンテスの活動を認めてくれて表彰してくれたのです。その式で私が受賞の挨拶を終え、ふと前をみると最前列に川淵・日本サッカー協会会長がいらっしゃるではないですか。挨拶を終えたにもかかわらず、私はマイクを司会者の方から再びもらい、最後に一言申し上げたいことがありますと、サッカーを通じたスーダン支援の話を行いました。私の壇上からの一方的な話でしたが、川淵会長は、私の話しを理解してくださり、会の終了と同時に電話がかかり、是非ともスーダン・サッカー協会副会長とお会いしたいと仰ってくださりました。

そこで、三田にも連絡をし、この会談に出席するようにし、以下三田が述べるような次第になりました。サッカーボール100個の寄贈、その運搬費用はエミレーツ航空が無料で行ってくれました。この日本からのサッカーボールにこめられた気持ちを大事にスーダンで育んでいきたいと考えています。

今回、三田を中心としてロシナンテス・スポーツを立ち上げました。三田をスーダン・サッカーの若手育成にあたらせる予定です。スポーツを通じて、人々の交流そして国の交流をさらに深められるように頑張ってまいります。

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スポーツ事業

ロシナンテス・スポーツ事業部

三田智輝(みた みちてる)

スーダンというと、紛争やダルフール問題など暗いニュースが多いイメージがありますが、人々はとても逞しいながらも、暖かく、親切です。そのスーダン人の一番の関心ごとといえばそう、サッカーなのです。ハルツームには2つの人気ビッククラブがあり、新聞でも、ラジオでもいつもこのチームの話題で持ちきりです。ベビータクシーやタクシーもこれらのチームの旗をなびかせながら走っています。最近では、32年ぶりに2008年ガーナで行われるアフリカカップの出場権を得て、その話題で盛り上がっています。

私は、バングラデシュでの青年海外協力隊でのサッカーのコーチとしての活動を終え、そのスーダンに来ていました。スーダン渡航後すぐに、こちらで活動しているロシナンテスの川原と出会い、サッカー繋がりで川原の医者仲間であるスーダン・サッカー協会副会長であるMohammed Galalを紹介され、二人との交流が始まりました。

私はその後、スーダンハルツームで現大統領が昔オーナーだったコーバルクラブという1943年に創立されたハルツーム州2部リーグのコーチとして活動しました。

スーダン人はとても身体能力が高く、個人技に優れたサッカーをしますが、感情豊かなサッカーをするので、時には大暴走して、試合中もよく退場者が出てしまいます。また軍隊式の練習が多く、砂漠気候のスーダンで、練習中に水を飲むことは私が来るまで禁止されていました。このチームで1シーズン(11ヶ月間)活動し、リーグ戦2位になり、1部リーグ昇格のためのリーグ戦出場権を得る実績を上げました。

ロシナンテスはこれまでスーダンで医療活動や、医療物資の支援、医療関係者の日本スーダンの交流事業などの数々の実績をあげてきましたが、この国で最も人気があり人々に愛されているサッカーで日本と交流事業を考え、スーダン・サッカーの発展の協力に貢献することでスーダン人の夢や希望を与え、日本にもスーダンのいろいろな面を知ってもらう事で、日本とスーダンとの深い友情を築く架け橋を作ることを目的に、Mohammed Galalを日本に招聘し、日本サッカー協会会長川渕三郎、小倉純二同副会長とロシナンテス代表川原と私で会談し、これからのスーダン・サッカー発展のための協力体制についての話し合いが行われ、その手始めとして日本サッカー協会からボール100個が寄贈されました。

ロシナンテスは現地でのスーダン・サッカー協会の育成事業やコーチの養成事業の発展の基盤作りに協力するためにスポーツ事業部を立ち上げ、私がバングラデシュ、スーダンでの経験を生かしその担当を行うことで、継続したスーダン・サッカーの発展に協力していける体制が整いました。

現在は発展途上にあるスーダン・サッカーですが、夢は大きく、2010年のアフリカワールドカップでの日本との対戦ですが、まずは小さなことからコツコツと、まだデコボコのグランドで、そして裸足で空気の抜けたボールを蹴っている子供達が多くいるスーダンで、一人でも多くの少年が、いい環境でサッカーができる機会を増やし、一人でも多くのスーダン人の笑顔を増やことがロシナンテス・スポーツ事業の使命だと考えます。

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