母子保健事業 活動報告
【妊婦検診の質の向上】
州保健省から奨励されている妊婦健診での破傷風ワクチン・鉄剤の投与がすべての妊婦に実施されていませんでしたが、交渉の末、ショアック市の診療所から薬剤の入手、ストックが出来るようになりました。
また、これまで妊婦健診で見た女性を分娩・産後まで包括的にマネージメントできていない状況にありましたが、分娩カレンダーの導入や記録用紙の統合、台帳の項目の変更を行い改善を図りました。

さらに、HV及びVMWの教育ニーズと各スキル・能力の到達目標の明確化を目的に、前年度よりHV/VMW能力チェックリストを作成してきましたが、修正したものを州保健省に提出、承認をもらい、既に使用を開始しています。
【母親学級の実施】
5月に第3回目となる母親学級をハサバラ診療所で、第4回目をマンスーラ診療所で実施し、それぞれ34名、24名の参加者が集まりました。
続く7月には、第5回目をモガッサマ村で、第6回目をワッダルハディ村で行い、こちらも21名、62名の参加者が集まってくれました。
内容はどちらも、妊婦健診の重要性、妊娠期の注意事項、危険兆候を中心に行い、今後も引き続き、隔月で2か所ずつ母親学級を実施してく予定です。
また、妊婦健診時や産後訪問時にも、妊産婦を対象にした健康教育の実施を開始し、栄養プログラムに子供を連れてくる母親に対しても、個別の健康教育を実施するようにしました。
【産前・分娩・産褥サービスと乳幼児ケア】
産前の妊産婦検診数は、4月56件、5月89件、6月55件、7月58件となり、4月から6月は現在までの四半期間における最高値を記録しました。
分娩サービス数は、4月2件、5月7件、6月0件、7月4件となり、事業開始後、通算42件となりました。加えて、分娩中に産婦・胎児の状態観察や新生児の出生体重の測定などを記録する分娩記録用紙を作成し、また、今まの煮沸消毒より確実な滅菌処理が出来るオートクレーブを導入するなどしました。
産褥ケア数は、4月2件、5月5件、6月2件、7月7件となりました。診療所以外で生まれた子供の情報を掴むのが難しく、産前健診に比べて、産後のケア数がなかなか伸びないのが大きな課題となっているため、現在、産後訪問チェックリストを作成し、対策を練っています。
乳幼児健診数は、4月23件、5月62件、6月56件、7月59件となりました。スクリーニングの結果、20名以上の子供が重度の栄養失調と診断され、手順に従って外来治療を行いました。また、これまでは診療所にやって来た子供の健診のみを行っていましたが、各村をこちらから訪問して健診を行うアプローチも現在進行中です。
【コーディネーションミーティングを実施】
プロジェクト開始後、州保健省の各担当者とは個別に会う機会があったものの、関係者が一同に会す場がなかったため、今ある問題を皆で協議するためにも、コーディネーションミーティングを実施しました。
話しあった内容は、
・研修対象となる村落助産師を1名から5名に増員すること
・マンスーラ村診療所の建物補修案について
・栄養補給活動開始の報告
・予防接種活動開始の計画
・ガダーレフ州保健省に毎月提出する患者統計について
・ハサバラ診療所の2011年上半期会計報告と診療費一覧の共有
・健康教育用教材の作成計画について
などです。
こちらは50度を超える猛暑も過ぎ、少しずつ過ごしやすい気温になってきました。今から雨期がやって来て、今度は移動の困難な時期になりますが、皆で協力しながら活動を進めて参りたいと思います。


