
ロシナンテスが医療事業を展開するシェリフ・ハサバッラ村は、スーダンの東部ガダーレフ州に属します。4つの集落(アヤダーフ、マギート、ワッデルハサン、ワッダルハディ)から構成される人口約5000人の小さな村です。2007年、ガダーレフ州保健大臣より依頼を受け、医療スタッフが1人もいない無医村状態であった同村での診療所の運営を開始しました。
シェリフ・ハサバッラ村は、元々は遊牧民であった部族が40~50年前に定着した地域であり、州の中でも、特に伝統的イスラム文化に伴う男尊主義や、濃密な家族・コミュニティ関係に起因する閉鎖的社会(村の出身者でない人をよそ者として警戒する傾向)が根強く残っています。そのため、村の出身でない診療所スタッフと村人との間で意見の衝突や価値観の違いが生じることもあり、医療スタッフが村に定着しにくい、あるいは村人が医療スタッフの受け入れに難色を示すケースがあります。この問題の解決に向けた相互理解への努力と協働の基本姿勢による診療活動に取り組んでいます。
診療所の運営開始当初は、理事長川原が医師として自ら診療活動に取り組んできました。
しかし、現在はスーダン人の医師、臨床検査技師、助産師らを雇用し、彼らによる診療サービスを展開しています。この取り組みが「スーダン人の自立的取り組みによる診療活動の継続と発展」に繋がるよう願っています。
こうした活動の成果の表れとして、診療所を受診に来る患者さんが増えつつあります。当初は当村のみの患者さんでしたが、現在では周辺地域からも村人が受診に来るようになりました。受診患者数の多い月は、130人近くになります。
患者さんがかかる病気の中には、アフリカ諸国で認められる感染症や風土病(コレラ、腸チフス、マラリア、下痢症など)が含まれます。マラリアに関しては、診療所を受診に来る患者さんの約12~13%、下痢症の患者さんは約5%になります。こうした病気の原因の一つには、水やトイレなど衛生環境の整備と衛生教育の遅れがあり、妊婦さんや子供達の免疫力の低下を招き、妊産婦死亡率や乳児死亡率を高めています。健全な水へのアクセスと衛生教育に取り組む水・衛生事業や母子の健康問題の改善を目指した母子保健事業と併せ、健康問題に苦しむ村人への医療サービスの改善を目指しています。
診療所スタッフ(2010年9月現在)
| スーダン人スタッフ:計9名 | 日本人スタッフ:計3名 |
|---|---|
| プログラムオフィサー1名 | マネージャー1名 |
| 医師1名 | 母子保健専門家1名 |
| 臨床検査技師1名 | アドバイザー1名 |
| 助産師1名 | |
| 看護師1名 | |
| 通訳・総務1名 | |
| アシスタント(受付スタッフ)1名 | |
| 救急車運転手1名 | |
| 家事・掃除婦1名 |
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NPO法人 日本医療機器技術支援協会(J?MET) から2名の技師さんがスーダ...
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