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日本人学生研修事業

スーダン滞在

群馬大学医学部医学科 5年
渡邉 玲子
(05年12月29日〜06年1月9日)


何も知らずに飛び込んだスーダン、本当に魅力たっぷりの国でした!たった2週間の滞在の間にたくさんの贈り物をいただいたような気がします。スーダンの魅力は何よりも人々の温かさです。ホームステイ先や現地のドクターのお宅など、滞在中は多くのお宅にお邪魔させていただきました。どこへ行っても温かい歓迎を受け、家族のように大切にしてもらえたことに本当に感動しました。スーダンの人々は多くの時間を家族と共に過ごしています。これが家族の絆の強さを生み、温かい家庭を作り上げているんだと思います。子供たちもこのような環境の中で育つため、小さいうちから家族の一員としての自覚を持っており、家庭の仕事を手伝うことに喜びを感じているようでした。子供たちの素直で優しい笑顔は私を幸せな気分にしてくれました。スーダンの家庭には人として大切にしなければならないものがたっぷり詰まっています。

また、アフリカの大地は人々の心を豊かにしてくれます。雄大な流れのナイル川と見渡す限りの地平線はアフリカそのものです。Jebal Barkalから見た初日の出は一生忘れません。今年1年分のエネルギーをもらってきました。

一方で、スーダンの医療事情は想像以上に厳しいものです。滞在中は、地方の診療所やブルーナイルセンター(マラリアコントロールセンター)、市内の病院や大学など様々な医療機関を見学させていただきました。その中でも1番印象に残ったのは、滞在3日目の朝、北部州での出来事です。偶然、家庭で出産している所へ立ち会うことができました。そこは決して衛生的とは言えない状態で、助産婦さんは素手で赤ちゃんを取り上げていました。そして、助産婦さんは私に向かって「ここでは鎮痛薬やグローブが足りない。あなたたちがここへ持ってきて」と強く訴えてきたのです。もちろん言葉は通じません。でも、彼女の言葉は私の心に深く突き刺さってきました。あの感触は二度と忘れることができません。自然と涙が溢れてきました。その赤ちゃんの名は「希望」君です。「希望」という名は、これから先、この地域でも充実した医療を受けられるようにという意味で私が付けた名です。私たちにできることはまだまだたくさんあります。スーダンで実際に見て感じることで、改めて認識することができました。

最後になりましたが、川原先生、霜田さん、繁さん、カリダさん、2週間大変お世話になりました。スーダンで過ごした2週間は一生忘れません。感謝しています。これから先、何が必要なのか、何を勉強すべきなのか、スーダンでの体験を必ず活かしていきます。本当にありがとうございました。

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