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日本人学生研修事業

スーダン感想文

群馬大学医学部医学科 5年
上原 健志
(06年1月2日〜1月8日)


「スーダンってどこ?」「何でそんな危ない所へ?」「やめとけよ」、、、スーダン行きを決めた際周囲からさんざん言われた言葉だ。その時の私もスーダンに対するイメージは『内戦』『ダルフール紛争』『難民』といった負のイメージばかりが先行していて、正直どんな所か分からなかったし、何事も無く終わるかどうか危惧していた面もあった。しかし、この一週間の滞在を経て今振り返ると、何でそんなに心配し、心配されていたのか分からないほどだ。

スーダンでの滞在は驚きの連続であった。そもそも飛行機を降りた時、4時頃、しかも真冬の一月であったにもかかわらず、30度を超える気温と強い日差しに先ず驚かされた。日中40度を超えるにもかかわらず湿度が低いせいかそれほど不快には感じない世界はまさに別世界だった。この滞在中に訪れたブルーナイルプロジェクトの研究所やガダーレフ州ドガの病院では、教科書の中でしか見なかったし,見ることなんてないだろうと思っていたマラリアやリーシュマニアと言った病気が目の前に現実として広がっていた。まさに衝撃だった。病気が違うのみならず、医療従事者のありようも病院のシステムも違った。ウンドゥルマン病院での現地の学生に混じっての病院実習では、学生との交流を楽しみながらも、その30人で患者を取り囲んでの実習、講義方法、診断のつけ方、病棟の様子、、、どれもこれも日本との違いに目を見はるものがあった。

どれもこれも様々な驚きと発見の連続であったが、一番驚かされたのはやはり現地の方々の底の知れない人の良さと明るさだろう。とにかく自分の家に招待したがっては家族を紹介してくれ、旧友に会ったかのように親しく、食事やら飲み物やらをふんだんに振舞ってくれる、時には小旅行へ連れ出してくれるその歓待ぶりには、正直あきれてしまうほどであった。彼らといると時間の流れが日本と違って感じられるほどだ。どこでも何気ない場面で気さくに話しかけてきては、握手を求めてくるし、電話番号やメールアドレスを交換したがるその人々の笑顔には、本当にこの国の人々が内戦をしていたのか信じられないぐらいだった。

わずか一週間ではあったが、非常に面白く、充実した日々であった。もちろん私が目にしたスーダンは一部の断面に過ぎないとは思うし、豪勢なもてなしをしてくれる人々の影で、路上で物を売る子供や難民キャンプでの生活を強いられる人々もいたのは確かだ。多くの顔を持つこの国を理解するにはあまりにも短い期間であったが、少なくともこの滞在を通して、いかに自分たちがスーダンという国に対して、アフリカと言う地域に対して無知であったのか、先入観や偏見で固まって直視する事を止めていたかに気付かされた。ここでの経験はどれも日本にいては決して知り得る事ではなかった貴重な発見と経験であった。ここでの経験をもとに何らかの形で日本と他の国々との交流に役立てるよう努力したい。

最後になったが、このような機会を提供してくださった川原先生を始めとするロシナンテスの、霜田さん、荒井さんには何から何までお世話になってしまい、この場を借りて深く御礼申し上げたい。

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