特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

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川原ブログ2016.12.27

アルハムダ村に二棟目の診療所が完成!

2016年もいよいよ残すところ、5日となりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて、スーダンから嬉しいお知らせがあります!
皆様からご支援いただき、建設が続けられていたアルハムダ診療所が、ついに完成致しました。

現地で撮影しました動画をどうぞご覧ください!

 

12月21日にロシナンテスのスタッフ、保健省のスタッフ、それに担当した建設業者とともにアルハムダ村に確認に行きました。

首都のハルツームから、車で1時間半ほど舗装道を飛ばします。
ハルツームから離れるごとに民家が少なくなってきます。
途中から舗装道がなくなり、オフロードを走ります。

広がる潅木、それに赤茶けた土と砂の中、数キロ、あるいは十数キロ離れての集落が存在します。
首都に近い集落では、電気が通っているようですが、離れるごとに電気もなくなってきます。
1時間ほどオフロードを走らせたところにアルハムダ村があります。

ここは、電気が通っていません。

村の中心に学校があり、子ども達の姿が見えると、元気な声が聞こえてきます。
その学校の近くに、見事に完成した診療所がありました。

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3ヶ月前まで何もない状態でしたが、基礎工事が行われ、それからレンガを一つ一つ積み上げ、建物が徐々に形になっていきました。
1ヶ月前までは、建物がレンガで作られているのが確認出来る状態でしたが、完成時には完全にレンガは見えなくなっており、その代わりに床はタイルが敷かれ、壁は綺麗にペイントされていました。

この診療所の建設にあたり、一体いくつのレンガが費やされたのでしょう。
おそらく何万のレンガだと思います。
皆さまのお気持ちが、一つ一つのレンガになって、ついに診療所となりました。

実は、この診療所建設にあたって村の人たちも、多くのレンガを寄付してくれました。
その意味で、日本の支援して下さった方々とアルハムダ村の人たちの気持ちが一緒になったレンガで、この診療所は成り立っています。

そして今回、診療所建設にご支援いただいた方々のお名前を刻んだプレートを日本から持って行き、
どこに掲げようかと村の人や保健省のスタッフに聞くと、
「支援してくれた方々の名前なのでしょ!当然、真正面に掲げましょう」
とのことで、正面の壁に釘で打ちつけました。

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お名前は、日本語とアラビア語で書かれています。
村の人たちが、一人一人の名前を読んでいきます。
それを聞いていて、日本とスーダンの距離がすごく近くなったと感じ、喜びが心の底から溢れるようでした。
その後、村の有力者の家に集まり、今後の方針を決める会議が行われました。診療所の建物は完成しましたが、まだ中の医療機材がありません。
保健省が購入してくれる約束ですが、履行してくれるまでしっかりと村のコミュニティと我々とで見守る必要があります。
また、村の中から、この診療所で働く人々をリクルートします。
ワクチン接種専門家、子供の栄養状態をチェックできる専門家、医療統計を取る専門家の育成をしないといけません。
人材育成です。
この会議の場で候補者が決まり、うまく手続きが済めば年明けから保健省での研修が始まるでしょう。

 

診療所の建設が無事に終わりましたが、実際の診療が始まるまで、まだやるべきことはたくさんあります。
それを地域住民、地方政府と協力しながら推し進めていきます。
最後に我々が車で立ち去るとき、村の人たちが笑顔と拍手で送ってくれました。
この感謝の気持ちを日本にお届けいたします。

ロシナンテスから、今回の診療所建設にあたりご支援下さった方々へお礼申し上げます。

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今後も、ロシナンテスは地域医療をさらに充実させていくために邁進していきます。
どうぞ、よろしくお願い致します。
そして、良いお年をお迎え下さい!

川原ブログ2016.12.20

今年最後の巡回診療出発

いつも、ロシナンテスを応援してくださり、誠にありがとうございます。

2016年も師走を迎えることとなりました。日本の皆さまは如何お過ごしでしょうか?
スーダンは12月といえども日中は30度を超え、汗ばむ日々が続いています。

さて、我々の巡回診療チームが今年最後の巡回診療に出発しました。
2週間の泊りがけで、29の村々を巡回して、年末にハルツームに帰ってくる予定です。

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今回は、アラビア語と英語で ロシナンテス と書かれたビブスを着用しての巡回です。
ビブスは、通常大きめに作られてあるので問題ないと思っていたのですが、お腹が結構出ていているスタッフもいて、特大サイズが必要かもしれません。
それでも、スタッフはみんな嬉しそうにロシナンテスのビブスを着用しています。

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巡回診療車に必要な物資を載せ、目的地でそれらを車から運び出し、臨時の診療所を設置することになります。
スタッフの荷物から、医療機器、ワクチンを含む医薬品など大切なものも含まれています。
これを20回以上繰り返すのですから、大変なものです。
スーダンの男性はとても優しいので、女性は休ませて、男性陣だけで荷物の積み下ろしを行います。

2週間の過酷な巡回ですが、これが医療現場の最前線となります。

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ロシナンテスを応援して下さる方々がいて、このようにスーダンで医療の最前線に関わることができています。
心より感謝を申し上げます。

 

川原尚行
川原ブログ2016.12.14

新スタッフ渡邊周介 スーダン着任

いつも、ロシナンテスを応援してくださり、誠にありがとうございます。

スーダンも12月に入り日が落ちてからは、とても過ごしやすくなってきています。
日本では、いかが過ごされていますか?

さて、新スタッフが12月13日にスーダンに着任いたしました。
渡邊周介、30歳で6年目の医師です。

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(左:渡邊周介 右:川原尚行)

日本にいた時になかったヒゲを生やし、男らしくなった顔つきでスーダンの大地を踏みしめました。
剣道で鍛え上げた精神を活かし、いろんな意味で過酷な環境のスーダンで、頑張ってもらいたいです。

彼を早速、スーダンのローカルフード屋に連れ出し、スーダン料理をともに食べ、道端のお茶屋でコーヒーをともに飲みました。
スーダンに慣れてくれるかな、と少し心配気味に
「お味の方は?」
と聞くと、満面の笑みで
「とても美味しい」
と答えてくれました。
これは、スーダンでやっていけますね!大丈夫です!

次の朝、日の出とともにナイル川沿いを二人で走りました。
住んでいるところから1キロも走ると、青ナイル川に昇る朝陽が見えます。
気持ちの良い汗を流した後、早速仕事に取りかかってもらっています。

 
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皆様、ロシナンテスの渡邊周介をどうぞよろしくお願い致します!

川原尚行

川原ブログ2016.12.09

大阪大学医学部保健学科チームのスーダン来訪

こんにちは。川原です。
大阪大学医学部保健学科地域ヘルスケアシステム科学研究室の
小西かおる教授、白井文恵助教、堀池諒介院生、張俊傑(シュンスケ)研修生、それに高渕紗矢香学部生の計5名が、
11月18日から同月30日までアルアザイム・アルアズハリ(アズハリ)大学の招聘によりスーダンに滞在しました。
アズハリ大学の受け入れ担当であるアハメド医師が、
スーダンの看護学部の大学院生を紹介してくれ、その方々と共に地域住民へのインタビューを行い、
また九州国際大学付属高校に留学経験のある、ハルツーム大学生のゼインが通訳として参加してくれました。
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今回は、我々が巡回診療を行うハルツーム州シャルガニール地域ワッドアブサーレ区で、三つの活動を行いました。
まずは、ロシナンテスの巡回診療チームのモニタリングです。
これは、保健省のモハメドユーシフと一緒に行ってくれました。
毎月、巡回診療チームから活動をまとめたデータが送られてきますが、その中で欠けていたものを指摘されました。
『死亡者数と死亡原因です。』
スーダンでは在院死が少ないので、ほとんどのケースが在宅死だと思いますが、そのデータを取っていませんでした。
担当者のモハメドユーシフも、どうやってデータを取れば良いのかわからない感じでしたが、
これは、地域の方々の協力がないとできません。今後の課題とさせていただきます。
次に、村に生活する女性たちに自分自身の身体のことを知ってもらうべく、
月経カレンダーの導入を試みるための活動を行いました。
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最初の質問は、「今日は何日か知っていますか?」です。
知っている場合は、「どんな方法で知りましたか?」
日本で生活していると想像もできないでしょうが、このような質問から入ります。
回答としては、「他人に聞く」さらに「携帯電話を見る」というのも結構な数がありました。
「月を見て、いつくらいかを判断する」という回答もあり、スーダンらしいと感じました。
このカレンダーを導入する目的は、まずは自分の身体を知ってもらうこと。
その後、出産後に2年は次の出産を控えるようにとプロモーションしてきていますが、
それをさらに推し進めるものとなります。
まだ手始めですので、導入できるのか、また導入した後、彼女たちにどのようなことが起きるのか、
さらにそれを知った男性たちがどう思うのか。
イスラム教色の強い中で、どんな反応になるのかわからない点が多いですが、
地域住民と話をしながら、進めていきたいと思います。
最後に、水質検査とGIS(Geographic Information System:地理情報システム)の調査です。
スーダンでも、スマートフォンで位置情報を取ることができます。
それを利用して、どの水源がどれだけ安全な水か、逆に言えばどの水源が汚染されているかを調べます。
このGISですが、いろんな情報を掲載して可視化することができます。
感染症の拡散の状況なども、これで分かるようになります。
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大阪大学は、まずは水をターゲットにして調査を開始しました。
これら調査を、スーダンの大学や地域住民が参画して一緒に調査できる体制を目指していきます。
上記の研究を継続させていくために、大阪大学医学部保健学科とアズハリ大学看護学部との学術協定のための覚書の下準備ができました。
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大阪大学チームの皆様、過酷な環境の中での調査を、本当にありがとうございました。
皆様方の努力が、今後スーダンで生かされますように頑張って参ります。