特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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2010.01.14

古井戸の調査

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ワッデルハーディという村の古井戸の調査を行いました。
1987年に掘られたもので、22年前のものです。
当初はハンドポンプで水をくみ上げていたようですが、
4年もすると、それが壊れてしまい、それ以降ずっと使われていないそうです。
村人は、遠くの川まで水汲みに行きます。
女性と子供が水汲みの仕事をしています。
簡単に水汲みといっても、足場が悪いところもあり、危険が伴います。
この5年間で9名の子供が水汲みの最中に足を滑らせて、溺れて亡くなったそうです。
古井戸を改修して、村の人たちが川の水に頼らなくなれば、良いのです。
ただし、以前のハンドポンプでは、現在の人口を賄いきれないと村の人も言いますし、
州政府の水事業の担当者も言います。
発電機、ポンプを使用しての給水施設の建設が望ましいところです。
我々は、そこまでする資金力が現在ないですが、今後どのようにするのかを検討していきたいと思っています。
まずは、この古井戸が使えるかどうかの調査を行いました。
錆びついたボトルをこじ開け、井戸のパイプをみんなで力を合わせて引き上げます。
男性7名がかりで行いました。
井戸が深いためか、最初のころは随分重く感じました。
ひとつのパイプが3メートルで、それを一つ出しては、切り離し
またひとつのパイプを抜き出します。
合計で17本のパイプがありました。
roci100114_2.JPG
その後、先端に重りをつけたロープを井戸にたらします。
井戸の深さを測ります。
52メートルありました。
次に水の表面までの深さを測ります。
そして、水がどのくらいの深さで存在するのかを調べます。
14.5メートル水がたまっていることが分かりました。
技術者によると、これは十分な水の量で、ここの住民を賄えるものらしいです。
roci100114.JPG
今度は、パンピングテストが必要で、ポンプが必要量の水を引き出せるかを調べます。
州の水道局が推奨するタイプの給水施設が理想的ですが、あとは資金との問題です。
どこかに申請するということも考えないといけません。
頭をひねらせます。
川原尚行