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現地の文化生活2017.10.16

スーダンにも交通革命が?タクシー配車アプリ登場!

こんにちは。アルタイブ茜です。
スーダンは10月なのにまだまだ35℃以上を記録しています。あっつーっっ。
さて、そんな暑さの中、私たちはどのように出掛けているのか、今日はスーダンにおける交通手段についてお話させていただきます。

スーダンにも色々な交通手段があります。
自家用車、バス、アムジャ(バンタクシー)、タクシー、リキシャ(3輪バイク、いわゆるトゥクトゥク)などです。そしてこれらはすべてエアコンがないので、暑い暑い思いをしながら移動するしかありません。
しかし最近、その中でも飛びぬけた優れもの交通手段が出てきましたので、ご紹介させていただきます。

Tirhal(ティルハール)というアプリを使った配車タクシーシステムです。使い方はとても簡単。
・携帯に専用アプリをダウンロード
・自分の位置を確認し、目的地を入れる
・希望の車種を入れる
・金額と迎えにかかる時間が出る(だいたい数分です)
・運転手の名前、電話番号、車種とナンバープレートが表示される
以上よければ配車を選択!


すると、本当に時間通りに家の前まで迎えに来てくれます。
私たちスーダンに住む者にとって何が画期的かというとすべてなのですが(笑)、先にあげた交通手段の場合は自身が炎天下のなか道に立ち、車両を止め、そこから運転手と値段交渉をします。うまく交渉できて乗ったとしても、目的地に着けば運転手と金額で揉めることも少なくありません。

ティルハールなら、このすべての工程がなくなるわけです!アプリで配車、搭乗。会話もなしで、目的地に到着すればアプリの中で表示された金額をお支払いするだけです。もうなんてストレスフリーなのでしょう。
無事目的地に着き車を降りると、登録メールに搭乗詳細(領収書)まで届きます。パーフェクト!

車はいくつかの種類があり、値段もそれぞれ違います。普通の乗用車、高級車、トラック、女性運転手による女性専用車があります。
ティルハールのドライバーはどのように登録するのか聞いたところ、ティルハールと運転手による契約だそうで、エアコンや車の状態がよければ誰でも登録でき、首都ハルツームの中心部では約1,000台の車が常に流れているそうです

今のところ特にトラブルは聞いていませんが、これはひょっとしたら日本より便利ではないでしょうか?
運転手の資格や車、事故の際の対処などそこまでケアできているとは思いませんが、それはスーダンではすべてにいえることです。
なにより、アムジャやタクシーなどの乗り物で交渉する金額より、ティルハールならはるかに安く乗ることができます。
2017年のスーダンにおける最大の革命のご紹介でした(笑)