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現地の文化生活2019.05.21

今さらボヘミアン・ラプソディ!大ヒット映画から見るアラビア語

こんにちは、スーダンからあかねです。皆さんは、昨年公開の大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」をご存知ですか?

ロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーを主人公にした伝記映画です。日本では先月DVDが発売され、デジタル配信も始まりました。日本でもご覧になった方が多いと思いますが、私は先日機内映画で鑑賞することが出来ました。

さすがアカデミー賞4冠を獲得した映画で、クイーンを知らなくても十分楽しめ、さらにクイーンについて興味が出るようなとても観やすい映画でした。

今回は映画の中で気になったアラビア語をご紹介します。それは台詞の中ではなく、主題歌ボヘミアン・ラプソディの中に隠れていました。

この歌はバラード、オペラ、ハードロックを融合させた大ヒット曲で、映画の中では当時所属していたレコード会社の社長に売れるわけがない!と曲の製作を大反対されていましたよね。

中盤オペラ調の部分で「ビスミンラッ!(Bismillah)」と言うオペラコーラスが連発されています。実はこれ、毎日何回も耳にするアラビア語なんです。それは「アッラーの神の御名において」と言う意味で、日常で何かを始める前やご飯を食べる前(いただきますの意味)など、何パターンかの意味を持っています。

この歌詞が採用された意図は分かりませんが何か意味があるのだと思います。

この曲を作詞したのはボーカルのフレディです。映画の中にも出てきますが彼は本名である、「ファルーク・バルサラ」と言う名前を非常に嫌がり改名を果たします。このファルークと言う名前も、スーダンでも良く耳にする男性の名前です。スーダンのハルツームでは、ファルーク墓地と言う大きな墓地も有名です。

しかし、フレディがイスラム教徒だったわけではなく、7世紀にイスラム教がイランに進出したことで衰えたゾロアスター教の教徒だったようです。少しは名前にもアラビア語が影響しているようですね。

もし映画をこれから観よう!と思われている方、もう1度観直しをされる方も、次回はこのブログを参考にご鑑賞頂ければ、また違った角度から映画をお楽しみ頂けるかも知れません。

それでは、また!