およそ半年後、水路補修でともに汗を流した農家さんから「お米が立派に育ったので、みんなで一緒にこの収穫をお祝いしましょう」とのお誘いをいただきました。そこでお世話になったボランティアさんたちとともに再び阿蘇市を訪れ、収穫祭を開催しました。まっすぐ育ったたくましい稲穂は、全国から集まったボランティアさんや、力強く前を向く地元の方々、みんなの想いの結晶でした。
巡回診療
発災直後から、高齢者の多い阿蘇市の避難所で巡回診療を開始しました。狭い空間で、体を動かすことが難しい避難者の方々。全国各地からボランティアとして集まった医師や看護師が、1人1人と直接お話しながら、血圧を測ったり、ストレッチをしたりと、診療をして回りました。
水路補修
発災から10日ほど経つと、阿蘇市の支援フェーズは「生活再建」の段階へ。巡回診療を続ける中で知った「田んぼの水路にヒビが入って田植えができない」という悲痛な声に答え、ボランティアを集めて水路の補修を行いました。米農家にとって、田植えができなければ1年を棒に振ることになってしまいます。力を合わせて補修を終えられたことで、地元の方々とも、地域の垣根を超えた関係を築くことができました。
収穫祭
熊本は、これから何年もかけて元の生活を取り戻していくことになります。
収穫祭をもって、ロシナンテスとして熊本での活動は一区切りいたしましたが、
今後も心を寄せ続けていきます。