特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

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スタッフブログ2017.10.19

【田才 諒哉】四輪駆動車がスーダンに到着

こんにちは!スーダン事務所の田才諒哉です。

今年の4月から6月にかけて実施しました下記のクラウドファンディングでは、たくさんの方からのご支援をいただきました。
改めまして本当にありがとうございました。

スーダンの砂漠地帯で暮らす1万人に安全な水を届けたい
https://readyfor.jp/projects/rocinantes02

このクラウドファンディングで集まった資金で購入させていただいた四輪駆動車が、ついにスーダン事務所に到着しました!

購入手続きに関しては、クラウドファンディングが終了してすぐの7月から開始していたのですが、なにぶんスーダンではあらゆる手続きに時間がとてもかかるため、約3ヶ月かかってようやく手に入れることができました。

皆様からのご支援で購入させていただいたこの四輪駆動車は、これからスーダンの僻地で私たちが行っている水事業や栄養改善プロジェクトなどの事業で活用していきます。この車があることで、遠隔地へのアクセスが格段に容易になります。

先週も北コルドファン州を訪問し、国連WFP(世界食糧計画)や現地NGOのSIDOと今後の事業についての話し合いの場を持ちました。今後、すでに実施している栄養改善事業の拡大に加え、水事業の実施も検討していきながら、北コルドファン州で暮らす一人でも多くの命を救うために精一杯取り組んで参ります。

改めまして、このクラウドファンディングにご支援いただいた皆様に感謝申し上げます。
今後ともロシナンテスへの応援をよろしくお願いいたします!

スタッフブログ2017.10.16

【アルタイブ 茜】スーダンにも交通革命が?

こんにちは。アルタイブ茜です。
スーダンは10月なのにまだまだ35℃以上を記録しています。あっつーっっ。
さて、そんな暑さの中、私たちはどのように出掛けているのか、今日はスーダンにおける交通手段についてお話させていただきます。

スーダンにも色々な交通手段があります。
自家用車、バス、アムジャ(バンタクシー)、タクシー、リキシャ(3輪バイク、いわゆるトゥクトゥク)などです。そしてこれらはすべてエアコンがないので、暑い暑い思いをしながら移動するしかありません。
しかし最近、その中でも飛びぬけた優れもの交通手段が出てきましたので、ご紹介させていただきます。

Tirhal(ティルハール)というアプリを使った配車タクシーシステムです。使い方はとても簡単。
・携帯に専用アプリをダウンロード
・自分の位置を確認し、目的地を入れる
・希望の車種を入れる
・金額と迎えにかかる時間が出る(だいたい数分です)
・運転手の名前、電話番号、車種とナンバープレートが表示される
以上よければ配車を選択!


すると、本当に時間通りに家の前まで迎えに来てくれます。
私たちスーダンに住む者にとって何が画期的かというとすべてなのですが(笑)、先にあげた交通手段の場合は自身が炎天下のなか道に立ち、車両を止め、そこから運転手と値段交渉をします。うまく交渉できて乗ったとしても、目的地に着けば運転手と金額で揉めることも少なくありません。

ティルハールなら、このすべての工程がなくなるわけです!アプリで配車、搭乗。会話もなしで、目的地に到着すればアプリの中で表示された金額をお支払いするだけです。もうなんてストレスフリーなのでしょう。
無事目的地に着き車を降りると、登録メールに搭乗詳細(領収書)まで届きます。パーフェクト!

車はいくつかの種類があり、値段もそれぞれ違います。普通の乗用車、高級車、トラック、女性運転手による女性専用車があります。
ティルハールのドライバーはどのように登録するのか聞いたところ、ティルハールと運転手による契約だそうで、エアコンや車の状態がよければ誰でも登録でき、首都ハルツームの中心部では約1,000台の車が常に流れているそうです

今のところ特にトラブルは聞いていませんが、これはひょっとしたら日本より便利ではないでしょうか?
運転手の資格や車、事故の際の対処などそこまでケアできているとは思いませんが、それはスーダンではすべてにいえることです。
なにより、アムジャやタクシーなどの乗り物で交渉する金額より、ティルハールならはるかに安く乗ることができます。
2017年のスーダンにおける最大の革命のご紹介でした(笑)

スタッフブログ2017.10.05

【田才 諒哉】3棟目の診療所建設開始

こんにちは!スーダン事務所の田才諒哉です。
スーダンでは雨季が終了し、再び暑い暑いシーズンが舞い戻ってきました。

さて、私たちは「土とレンガの診療所プロジェクト」と題し、3棟の診療所建設を計画し、これまでに2棟を建設してきました。そしてついに、3棟目の診療所の建設がスーダンで始まりましたので、今回はそのご報告をさせていただきます。

3棟目の診療所は、ワッド・シュウェインという村に建設されます。
この村は、私たちが巡回診療を提供しているエリアの中でも最も首都から遠い地域にある村で、これまで建設してきた2棟の診療所がある村よりも、医療、そして水衛生環境も含めて劣悪な環境にあります。

ハフィールという溜め池から汲まれた水は濁っています。

診療所建設のために必要な水を確保するだけでも大変なエリアで、これまで建設した2棟以上に多くの困難がありました。
しかし、今回依頼した建設会社と村の住民たちが協力し合い、現在は順調に建設が進んでおります。
計画通りに進めば、今年の12月中には診療所が完成する予定です。

先日進捗の確認をしに行ってきました。

「土とレンガの診療所プロジェクト」では、本プロジェクトへのご寄付に加えて、クラウドファンディングを通じたご支援もいただき、本当に多くの方々にご協力をいただきました。
皆様の想いが、いま、ひとつひとつ積み上げられ、診療所がカタチになり始めています。

診療所が完成した際には、また改めてご報告させていただければと思います。
皆様のご支援・ご協力、本当にありがとうございました!

スタッフブログ2017.09.20

【渡邊 周介】巡回診療の満足度調査

こんにちは!スーダン事務所の渡邊です。
今回は、プロジェクトを進めるうえで非常に大事な「プロジェクト評価」の話をしたいと思います。

ロシナンテスのスーダンにおける一番大事な事業は「巡回診療」です。そして、住民がその巡回診療をどう思っているかは非常に重要です。
医療サービスを評価する上で、もちろん「死亡率を減らした」「病気にならなくなった」なども非常に大切ですが、住民の満足度も同様に大切と言われています。利用者が医療サービスに満足していなければ、なかなか病院によりつかなくなってしまいます。何でもかんでも病院に行けばいいというわけではありませんが、体の問題があるのにどうせ何もしてくれないからと病院に来てくれないのは大きな問題です。

また、住民が「医療」全体に満足することは、住民自身が前向きに保健の問題に取り組むことの基礎ともなります。ロシナンテスとしては、巡回診療で医療のよい面を知ってもらい、そして前向きな住民たちとともに地域の保健を作っていきたいと考えています。

さて、難しい話を書いていますが、この満足度、評価するのはさらに難しいです。
まず、そもそも満足度とは何でしょうか。

「病院に行ったら先生が話をよく聞いてくれて満足!」
「病院に行ったら先生がかっこよかった!かわいかった!満足!」

医療サービスに関わる感想の中には色んな満足があります。
しかし、上の例で分かる?とおり、「その満足が本当に医療の質に対するものなのか?」「医療に対して前向きに向き合うことを促すものなのか?」と考えていくと、「とりあえず満足していますか?」と聞くだけでは不十分であると分かります。

そんなわけで、今年やりたいと思っていたこの医療に関する満足度の調査について、ハルツーム州の保健省、研究部門と議論を重ねてきました。
最終的には保健省の「ちゃんと住民の間で議論をし、細かい文脈も含めたデータをとることが重要なのではないか」という助言もあり、5つの村で巡回診療についてのグループディスカッションをすることになりました。

データ記録のために保健省の職員がついてきたり、データは大事だからとついてくるこれまた別の政府職員がいたりと、大所帯での調査になり、最終日は車3台で村へ向かいました。また、雨季のシーズンも重なり、5つの村に行くのは非常に大変でしたが、一度現場の仕事を始めてしまえばするすると進んでいくのがスーダン。1週間もかからずにデータ収集を終えることができました。(政府との交渉に3ヶ月もかけたのは何だったのか…)住民たちも「それは大事」と集まってくれ、色んな意見を言ってくれました。

データをまとめるのはこれからですが、巡回診療に対してはおおむね肯定的な評価をしてくれたようで一安心。こういった議論をしながら、少しずつ前に進んでいけたらと考えています。

川原ブログ2017.09.10

事務局長 星野のスーダン渡航

2016年4月より、ロシナンテス3代目の事務局長に星野賢一郎が就任しています。熊本地震への対応、北九州でのインターン制度の開始、ロシナンテス主催での活動報告会(東京・北九州)など精力的に事務局の運営を行ってきております。今年の7月に、星野がスーダンへ初めて訪問しましたので、今回はそのご報告をさせていただきます。

ロシナンテス初代事務局長の海原六郎君、その次の大嶋一馬君ともに複数回スーダンを訪問しています。我々の事業の視察を行うと同時に、当地のイスラム文化にも馴染むようになり、スーダン事務所と日本事務局とがより円滑に仕事ができるようになりました。

現在もスーダンと日本の意思疎通のために、連日インターネットを使用した電話をしていますが、それでも現場を見ないとなかなか事情を把握できないことも多く、星野の今回のスーダン事業視察に至りました。

夕刻の到着で、我々にとっては若干気温が下がった感じでしたが、日本とはまた別の暑さがあります。星野にとっては暑さの洗礼だったようです。現地スタッフのラビアが気を利かし、自宅でスーダン料理を用意してくれました。クレープを発酵させたような味のキスラとヨーグルトサラダという、少し日本人にはハードルが高いスーダン料理での歓迎でした。長時間フライトの疲れもあったのか大変そうでしたが、ラビアが笑顔で出してくれた大盛のキスラを星野は見事に平らげていました。

現地駐在員の渡邊、田才、それに私と男所帯に星野も加わり、いっそう汗臭さが増す宿舎でしたが、そこでロシナンテスの今後に関して尽きない話を深夜まで行い、翌日早朝からはフィールドへ行くという日々を過ごしました。

フィールド訪問では、皆様からのご支援で建設できた診療所のあるアルセレリア村へ行きました。舗装道から外れてオフロードをひた走り、2時間以上かけて現場にたどり着きます。アルセレリア村では現在進行中の給水所の建設現場にも行き、進行状況を共有しました。また、村の人がふるまってくれる食事やお茶をいただき、スーダンの文化にも親しんでもらいました。

ハルツーム州保健省や巡回診療を行う我々のカウンターパートである地域保健局での話し合いにも参加してもらいました。5月にハルツーム州保健省のスタッフを日本研修に連れてきていましたので、星野とも顔見知りで、笑顔で挨拶をしていました。ちょうど星野の渡航中に、彼らの日本研修に関しての報告会がハルツーム州保健省内で開かれました。保健省のスタッフ以外に、スーダンのNGOのスタッフなど、我々の予想を超える多くの人に来てもらいました。研修生は長野県の佐久総合病院での地域医療、北九州の済生会八幡病院、福祉松快園、西野病院、くれたけ荘での介護の現場の視察を行い、その様子を発表していました。この詳細については、渡邊が以前ブログでご報告させていただいておりますので、そちらをご覧下さい。

https://www.rocinantes.org/blog/2017/08/study/

最終日は、ラビアがご両親の住む実家で食事会を開いてくれました。羊を屠り、スーダンのご馳走がずらっと並びました。ラビアには、最初から最後まで本当にお世話になりました。ご主人のモハメドも一緒で、昔懐かしい話で盛り上がりました。彼ら夫婦は、ロシナンテスで一緒に仕事をした経験があります。モハメドは、今はロシナンテスのスタッフではありませんが、いつもサポートしてもらっています。

10月には、私が帰国して東京と北九州で、上記のことも含めて活動報告会を行う予定です。皆様と日本でお会いできますことを今から楽しみにしております。(活動報告会についてはこちらに記載しております)

スーダンを経験した星野と共に頑張って参りますので、今後とも、どうぞロシナンテスのご支援をよろしくお願い申し上げます。