特定非営利活動法人ロシナンテス

新型コロナ対策支援

感染拡大を防ぐため、新型コロナの対策支援活動を実施しています。

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新型コロナ対策支援

新型コロナウイルス感染症の流行は、スーダンにも大きな影響を及ぼしています。
ロシナンテスは、村落部での感染拡大を防ぐため、事業地において新型コロナの対策支援活動を実施しています。

スーダンにおけるCOVID-19の状況

8月末の時点で、新型コロナの感染者は13,189名、回復者6,612名、死亡者823名となっています。
5〜6月頃は新規報告者数が急増していましたが、最近では、新規報告者数は減少傾向に転じています。しかし外出制限の緩和や商業活動、学校などの再開に伴い、感染拡大のリスクも上がることが懸念されています。

様々な感染リスク

スーダンには、潜在的に感染症が広まりやすい様々なリスクがあると考えています。

  • 1.従来からの生活様式

    スーダンでは、皆で大皿を囲み、フォークや箸ではなく手を使って食事をするのが一般的です。また、挨拶では同性同士がハグをしますし、多くのイスラム教徒はモスクで集団での礼拝を行います。

  • 2.各地で生じるデモ

    昨年の政変からの流れを受けて、スーダン全土で大小様々な規模のデモが行われています。100万人規模の大きなものも行われており、大勢の人がマスクを着用せずに集まり、大声を出している様子が見受けられました。

  • 3.感染症に関する知識や情報の不足

    地方部において、テレビやスマートフォンで情報収集ができる人は限られています。村落部にいく程、新型コロナそのものや、感染対策などの基本的な情報へのアクセスがない人が多く存在します。

  • 4.市民の生活困窮

    現在、スーダンの経済状況は非常に悪い状況です。インフレが続き、一般市民の生活は日に日に厳しくなっています。仮に正しい感染予防の知識があったとしても、生活苦により必要なマスクや石鹸が購入できない人もいます。

現地での支援活動

都市部から人が動くことによる村へのウイルスの伝搬を防ぐため、ロシナンテスの職員は遠隔でのサポートに徹し、保健省職員、保健省による研修を受講した現地ボランティア、村のリーダーで構成されたチームが活動を実施しています。

1)新型コロナに関する情報提供

巡回車を利用して、手洗いやソーシャルディスタンスを含む感染対策、感染時の対処法などの啓発活動を実施。これまで村での啓発活動は、集会形式で行ってきましたが、今回は密集による感染を防ぐため、モバイル啓発活動という名の下、巡回車とスピーカーを利用し、村中を回りながら情報提供を行っています。

2)衛生用品の配布

保健省のアドバイスの下、ヘルスセンター及び住人を対象に、マスク、ハンドサニタイザー、石鹸の配布を行いました。情報提供と同時に必要な衛生用品を寄贈したことで、住民が得た知識をもとに、直ぐに実践に移すことにつなげるためです。

今後の展望

人々の意識を変えるために

地道に活動を続けることで村の住人の意識・行動が変化していくことを期待しつつ、
活動のフォローアップを定期的に行い、必要な人々に支援を届けていきます。