寺子屋

学習支援は、東北の復興への未来に繋がる活動です。

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学習支援事業「寺子屋閖上・亘理」

震災後、多くの人々が身を寄せ合っていた避難所や仮設住宅は、子どもたちが勉強できる環境ではなく、静かに集中できる場所や時間も満足にありませんでした。そこで、2011年6月、名取市閖上で生まれ育った工藤博康さんを講師として迎え、「寺子屋 閖上」を開講。子どもたちにとって、学ぶ場としても、友達と遊ぶ場としても重宝されました。

「寺子屋 閖上」の開講から半年が経ち、寺子屋に通っている閖上の子どもたちが生活のリズムを取り戻しつつあった頃、寺子屋の評判を聞いた亘理町の人々から、亘理でも寺子屋をやってほしい、という声をいただき、多くの方のご協力を得て、2011年12月に「寺子屋 亘理」を開講しました。以後、2つの寺子屋に通う子どもたちを対象に交流会や課外授業を開催し、広い視野や多様な価値観を持てる場作りにも注力しました。

新しい家に転居し、自分の部屋ができたという子どもでも、「友達に会えるから」と、継続して通う姿がありました。震災で失われたコミュニティを再構築する場として、多くの子供達の支えになったようです。

実施形態
[寺子屋通常授業]週5回 17時~21時
寺子屋閖上…3ヶ所の仮設住宅集会所にて
寺子屋亘理…1ヶ所の仮設住宅集会所にて

参加人数
寺子屋閖上/131人 寺子屋亘理/156人

寺子屋卒業生(中学3年生)
2011年度 15名
2012年度 29名
2013年度 9名
2014年度 8名
2015年度 21名

参加した子供たちと保護者の声

  • 「寺子屋」に通って良かったことは?
    宿題を忘れずできた/運動ができた/友人が多くできた/検定に合格できた/友人や先生と一緒に考えながら解けた/継続して勉強できた/分からない所をすぐ聞け、分かりやすく教えてくれた/成績が上がった/勉強時間が増えた/みんなでワイワイしているから寂しくなかった/家に一人でいるよりも、寺子屋に来ると友だちがいて楽しかった/勉強の仕方を覚えた/高校に合格した

    人付き合いが苦手な子でしたが、寺子屋に通うようになって、とても明るくなり、自分に自信がついたと思います。寺子屋の日をとても楽しみにしていました。今まで成績があまり良くなかったのに、3年生になって受験の事を考えて、入試対策ノートやテストの見直しなど本当にたくさん教えてもらいました。結果、成績も上がり、無事高校に合格できたのは先生のお蔭で感謝します。
    (中学3年生・母)

  • 「寺子屋」に通ってあなた自身が変化をしたと感じた事は?
    会話することが増えた/考え方が広がった/他県に興味を持つようになった/一つのことを継続的にやるようになった/勉強時間が増えた/やさしくなった/外で遊ぶようになった/自分から勉強するようになった/やる気がでた/先輩と仲良くなった/友だちとの友情が深まった/人づきあいが苦手だったけど、とても明るくなった/自分に自信がついた

    子ども本人が勉強と遊ぶことが出来て楽しいとの事なので寺子屋に通わせています。宿題もでき、だいぶ助かっています。その後、頭を使うワークが面白いと言っていて、かなりハマっているようです。勉強後のホッケーのゲームが楽しいみたいです。是非、寺子屋が続きますように。
    (小学5年生・母)

  • 「寺子屋」はあなたにとってどんな場所でしたか?
    (小学生感想)勉強したり遊ぶところ/楽しくて友だちがいて、勉強できる場所 (中学生感想)先輩、他中の人と会える場所/楽しく勉強できる場所/あたたかくて思い出いっぱいの大切な場所/愚痴をこぼせる場/安らぎの場所

    寺子屋に通うようになり、勉強に積極的に取り組む姿を見られるようになりました。本人も寺子屋に行くのを希望しており、勉強をしに行くのを楽しんでいる姿を見ると、続けさせてあげたいと思い寺子屋に通わせています。
    (中学1年生・母)