その他2010.10.18                          
                      
          坂の上の雲から坂の下の沼
坂の上の雲は、皆様ご存じの司馬遼太郎作の有名な小説ですが
私も大好きです。
何度となく繰り返し読んでいます。
雲を追って、坂を駆け上り、でも雲はまだつかめずにいて、
 
駆け上る時の精神というのは、ある意味健全な精神なのでしょう。
そして、みんなして精進できる目標(あの雲をつかむぞ!)
 
あれは、明治期の話。
 
今は昭和を経ての平成。
いつの間にやら、坂道を駆け上るのではなく、
そして、みな転げ落ちないように、
 
落ちるところまで、落ちれば、
さて、どの向きに這い上がればよいのでしょうか?
 
転げ落ちた同じ坂をもう一度駆け上るのか、
あるいは、また違った目標、違った坂道、
 
アフリカというのは、今ある坂、
しかし、一部の人たちは、
大半の人たちは、全然別のところにいます。
 
坂を登るというか、
 
日本人が違った雲を見つけて走り出そうとするのに、
 
と、こんな抽象的なことをつらつらと考えております。
 
川原尚行
