独特な剪定!?ザンビアの庭師さんの1日
支援者リレーションズチームのザンビア渡航記⑦
こんにちは、支援者リレーションズチームです。ロシナンテスの事業地ザンビアへ出張した際の様々な気付きをブログにまとめるシリーズの第7弾は「庭師」さんについてです。
日本の都市部では「庭師」という職業の方に出会う機会は多くありませんが、ザンビアの首都ルサカでは、個人宅や公共施設、企業などで雇用され活躍するメジャーな職業です。道を歩いていてお見かけする機会も多いです。
比較的大きな家が並ぶエリアやオフィス街では、庭師が住み込みで雇用されるケースが一般的で、警備員や雑用係を兼務することもあります。
日本とは少し異なるザンビアの「庭師」がどんな1日を過ごしているのか、ロシナンテスのザンビア事務所で働く庭師ムサさんにインタビューしました。

庭師ムサさんの1日
ムサさんは事務所の敷地内の家に住み込みで働いており、事務所のセキュリティ管理も兼ねています。
- 朝一で事務所周辺(内外)を歩いて何も問題ないかのcheck ※これは業務に含まれていませんが、自主的にやっているそうです
- 箒で土埃をはいて掃除し、掃草や木に水やりをする
- (日によってやることは異なるが)枝や葉を切ったりしたり、事務所外の植木の手入をする
- 庭に散らかっている枝や葉っぱをあつめて掃除
- 車で来客が来た際の門の開け閉め
- 全職員が帰宅したのち、事務所に鍵がちゃんと掛かっているか、異常がないかを確認して一日終了
2~4を午前と午後それぞれに実施、5は随時来客時に対応、という感じだそうです。空き時間は木陰で音楽などを聞いてのんびりするのだとか。

出退勤時や外出から帰ってきたときには、ゲートを開けてくれたり笑顔で挨拶してくれたりするムサさん。こちらも笑顔になるしほっとします。雇われる組織によっては、施設の簡単な修繕や来客用の茶菓の準備、ちょっとしたメッセンジャー業務が追加になる場合もあるそうです。
気になるお給料ですが、2025年5月時点でのザンビアにおける庭師の平均年収は約21,560ザンビア・クワチャ(ZMW)で、月額に換算すると約1,796 ZMW。これは日本円にするとおよそ9,800円くらいになります。ロシナンテスはもう少し高い水準ではありますが、目安としてはこれくらいが平均なんだそうです。
アートな感覚!?の剪定
日本と違って面白いなと思ったのは、庭木の剪定が自由であること。もちろんきちんと指示のある組織もあるようなのですが、多くの場合庭師さんのセンスに任されているそうです。

実際ムサさんも、ゲートの外の草木の剪定は、個人的によいと思う形に仕上げるそう。楽しそうなお仕事……!木々の名前や育て方などとても詳しく、お話を聞くのが楽しかったです。ザンビアに行く機会があったら、ぜひ街中の木々と庭師さんにご注目ください。
2025/10/11には、支援者リレーションズチームの職員によるザンビア渡航報告会を広島で開催予定です。これまでにロシナンテスの活動をご支援くださった方であればどなたでもご参加可能です(古本寄付などでのご支援も含む)。お近くの方はぜひご参加ください!
