スーダンへの渡航を断念、一路ザンビアへ
こんにちは、ロシナンテスの川原です。おかげさまで先日、第19期の総会を無事終えることができました。これもひとえに、これまで関わってくださった方々、応援してくださった方々のおかげです。改めまして、いつもあたたかい応援をありがとうございます。
ポートスーダンへの爆撃による影響
さて、本来であれば私はこの時期にスーダンに滞在している予定でした。しかし5月初め、スーダンの入り口として機能している都市ポートスーダンへの無人航空機による爆撃があり、外務省はポートスーダンへの危険度をレベル3(渡航中止勧告)からレベル4(退避勧告)に引き上げました。ポートスーダンは航海に面した都市で、ハルツームが戦渦に巻き込まれてからは実質的な首都としての機能を果たしてきました。スーダン全土がレベル4となる中、唯一レベル3を保ち、国際機関やNGOが拠点とする比較的安全な都市でもありました。ロシナンテスとしても新たにこの地に事務所を構える予定で動いていただけに、本当に残念です。こうした事情から外務省の方々ともスーダン情勢に関して協議を行い、今回はスーダンへの渡航を見送りにしました。
予定を変更しザンビアへ
ザンビアでも大きく大事な仕事があります。今、米国はザンビアへの医療面における支援を停止しており、我々が行っている結核対策事業にも大きな影響が出ています。ザンビアには公益財団法人結核予防会というNGOがあり、長年ザンビアで結核対策事業を行っています。日本のNGOが同じ分野で同地域にて活動をしていますので、今まで以上に協力してザンビアの人たちのためになるように尽力していきます。
スーダンは、しばらくは状況を見ながら、遠隔でできることを探っていきます。
イランとイスラエルが交戦に入り、世界情勢がますます混沌としてきました。スーダンでも見てきていますが、戦争は弱者に大きなダメージを及ぼします。平和を願いながら、我々の事業を前に進めていきます。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。