20年来の友と、ザンビアで過ごした特別な日々
こんにちは、ロシナンテスの川原です。11月5日から16日までの11日間、写真家の内藤順司さんがザンビアに来てくださいました。

写真家・内藤順司さんの来訪
内藤さんとのお付き合いは、もう20年になります。私がテレビのニュース番組に出演した際、その映像をご覧になった内藤さんから直接メールをいただいたのが始まりです。
それから内藤さんは7回ほどスーダンを訪れ、多くの素晴らしい写真を撮影してくださいました。私の講演で使っている写真の多くは、内藤さんの作品です。また、講演の最後に映す、さだまさしさんの「風に立つライオン」をBGMにした映像──あのムービーを制作してくれたのも内藤さんです。写真集『もう一つのスーダン』も世に出されています。

最後にスーダンを訪れたのはおそらく2013年頃。その後も何度も渡航を試みてくださいましたが、治安悪化のため叶わずにいました。
スーダンからザンビアへ ― そして再び内藤さんと
ロシナンテスは2019年から、スーダンに加えてザンビアでも活動を開始しました。スーダンと同じような地域医療の課題があり、私が信頼する先生方が既にザンビアで活動されていたこと、そして何より治安の安定が理由です。スーダンで取り組みたかった医療を、ザンビアで形にしていこうと決めました。
その後6年。ザンビアでの活動が順調に広がってきたこともあり、「今のザンビアの我々の医療現場、そして人々や自然の素晴らしさを、ぜひ内藤さんの目で切り取ってほしい」と思い、今回の来訪となりました。
コテージでの共同生活、そして各地への旅
多くの出張者には電気やインターネットが完備されたロッジに滞在してもらいますが、内藤さんは私にとって特別な存在。今回は私が暮らす事務所に隣接したコテージに泊まっていただきました。
停電はある、お湯は出ない……そんな不便もあるコテージですが、私が気に入っている場所で、昼夜を共にしながらゆっくり語り合う時間にもなりました。
さらに、ムワプラにあるマザーシェルター、駐日ザンビア大使ムリンビカ大使の故郷の村にも一泊ずつ。

そしてもちろん、ザンビアが誇る世界遺産・ヴィクトリアの滝へも同行し、迫力ある自然を撮影していただきました。あいにく雨季の始まりで晴天ではなかったものの、ザンビアの人々と自然の美しさは確かに写真に刻まれていました。
写真鑑賞会を開催!そして再訪の約束
帰国前には、ローカルスタッフも含め全員で写真鑑賞会をしました。
スクリーンに映し出された芸術的な作品の数々に、思わずため息が漏れるほどでした。

「乾季になったら、またザンビアに来るよ」
そう言って帰国された内藤さん。
内藤さん、本当にありがとうございました。彼が撮影した写真を、皆さまに披露できる日が今から楽しみでなりません。
