親に遺言の話を切り出すのが怖い……そんな時は[そよ風コラムvol.4]
皆さまから多くいただく疑問の声にお答えするシリーズ、そよ風コラム。専門家の皆さまの力をお借りしながら、職員が日々学んだことを記していきます。
今回も遺贈・相続の専門家である齋藤弘道先生のお力をお借りして、

の声にお応えしていきます。
親に遺言の話を切り出すのが怖い
家族だからこそ、遺言の話をするのは簡単なことではありません。
- 「縁起でもないと思われたらどうしよう」
- 「財産目当てと思われたくない」
- 「気まずくなって家族関係が悪化したら…」
といった不安の声もよく聞かれます。大切なのは「親への思いやりの行動である」と気持ちを整理すること。遺言を残すという行為は、親の想いや希望、これからどのように生きていきたいかを整理する作業でもあります。
では、具体的にどう伝えればいいのでしょうか。齋藤さんは、“自分ごと”のスタンスがおすすめだと話します。
- 「最近、自分の終活について考え始めたんだけど…」
- 「何度でも書き直せると聞いて遺言書を書いてみたんだ。お父さんお母さんはどうしてる?」
- 「もし自分に何かあったら困るから、色々整理し始めたんだけど、親としてはどう考えてる?」

遺言書作成のハードルが高い場合には、入り口としてエンディングノートの見本を一緒に見ながら「一緒に書いてみない?」と話題にするのも有効です。
自分自身の終活も、このタイミングで始めよう
40代を越えてくると、親のことだけでなく「自分自身の終活」も大事なテーマです。
- 財産目録を作る
- 銀行口座やクレジットカードの情報を一覧にする
- 医療や介護に関する希望を書き留める
- 保険や各種契約を見直す
といった作業を始めてみることで、自分でもきちんと把握できていない事柄がわかったり、専門家に相談する必要性を感じたりすると思います。
年齢を重ねるほど、動き出すのは億劫になってくるものです。できるところから少しずつ着手することで、未来の自分の負担を軽減することができます。

“未来の安心”は、いまから作れる
40代、50代は「親の終活に向き合う責任」と「自分自身の終活」に目を向け始めたい年代です。また60代、70代で親がご健在の場合には、すぐにでも取り組む必要があるかもしれません。
親が元気なうちに、家族みんなが安心できる準備を進めておくこと。
自分自身の人生の棚卸しを始めること。
どちらも、“これからの時間を、よりよく生きるためのステップ”です。
- 親に声をかける
- 自分の財産を棚卸しする
- エンディングノートを開いてみる
どれも立派なスタート。まずは一歩、小さなことから始めていきたいですね。
