日本2011.08.20
「不便」と「優しさ」
日和山の桜の水やりで大変なのは、
10リットルの水のボトル6本を持って上がらなければならないことです。
数人で行けば負担は少ないのですが、
一人で行くときは階段を6往復しなければなりません。
さすがにこれは大変で、
「この階段がエスカレーターだったらいいなぁ。。。」
などと思ってしまいます。
そんなことを思いながらボトルを持って階段を上がっていると
日和山に来ている人が「手伝いましょうか」と言って手を貸してくれます。
地元の方も入れば、県外からボランティアや視察で来られている人も。
もし、エスカレーターなどがあったら、誰も手を貸そうと思わないかもしれません。
「便利」な世の中というのは、人から「思いやる気持ち」を奪ってしまうのでしょうか?
今よりも科学が進歩していないころは「不便」だったことも多いでしょうが
その分、皆が助け合い、思いやっていたと思うので、
今まで以上に住みやすかったのかもしれません。
3.11以降、日本は変わると言われますが、これからどんな道を歩んでいくのだろうと
よく考えます。
いろんな道があるとは思いますが、そんなに便利さを求めすぎなくても良いのかなと思います。
そういえば、今日の夕方、日和山に水やりに行った際に
ワシントンから来ている方がいました。
桜を閖上小学校と中学校の子ども達と植えたと伝えると
「桜は日本のシンボル、ワシントンにもたくさんの桜があってとても素敵。とてもいいわね」
と言われました。
外国の方から言われて改めて、「桜は日本のシンボルなのだな」と気づきました。
日和山での色々な方との出会いは、とてもいいコミュニケーションとなっています。