内戦による退避後、初めてハルツームへ|再び動き始めた医療と水の支援ー活動報告会レポート
こんにちは!2026年5月からロシナンテスでインターンとして活動している白水(しらみず)です。
2026年6月14日、ロシナンテス理事長の川原による、ご支援者さま限定のスーダン活動報告会がオンラインで開かれました。
2023年4月に内戦が始まり、国外へ退避してから、川原が首都ハルツームに入るのは今回が初めてです。首都ハルツームでは、長年交流を続けてきたゼインさんとの再会もありました。一方、街には今も内戦の傷が残っています。
今回の報告会から、スーダンの現在と、再び動き始めた医療や水の支援について紹介します。
ハルツームで再会したゼインさん
川原は、ハルツームを訪れた際、長年交流を続けてきたゼインさんも現地にいることを知りました。
ゼインさんに誘われ、その夜に開かれていたサッカー大会を観戦しました。
ゼインさんは現在、自身のスポーツブランドを立ち上げています。大会会場では、スポーツウェアを販売していました。
内戦が続く中でも、人々は日常を営み、新しい挑戦に取り組んでいました。

内戦による退避後、初めてハルツームへ
川原は、2023年4月の内戦発生に伴い国外へ退避して以来、初めてハルツームに入りました。
街を回ると、以前は美しかったホテルが大きく姿を変え、日本大使館の周辺にも戦闘の跡が残っていました。
多くの人が住まいを追われ、今も避難生活を続けています。
その一方で、川原は、「内戦による悲しみだけでなく、国を立て直そうとする人々の強さも感じた」と話しました。

スーダン各地へ届けられた4台の救急車
日本から届いた4台の救急車は、現地での配備が進んでいます。
救急車は、神奈川県横浜市と福岡県北九州市から2台ずつ寄贈されたものです。スーダンへの到着までには、日本と現地での手続きや調整に約1年を要しました。
今回の報告会では、川原が各地を訪れ、救急車が病院などへ届けられている様子が紹介されました。
内戦の影響を受けながらも、多くの患者や妊産婦を受け入れている医療機関があります。
母子保健など、地域の命を支えるための活動が少しずつ前へ進んでいます。


今も使われる給水施設と、新しい水支援
川原は、ロシナンテスが以前活動していた地域、ガダーレフ州シェリフ・ハサバッラ村も訪れました。
過去に整備した給水施設は、内戦の影響を受けた今も使われ、地域の人々の暮らしを支えています。
さらに、ガダーレフ州のほかの3つの村でも、新たな給水施設をつくる予定です。
これまでの支援が地域に根づき、新たな活動へつながっていることが伝わりました。

以前の住居に残されていた本
川原は、以前ハルツームで暮らしていた住居にも立ち寄りました。
家電などはなく、ロシナンテスの事務所も荒らされていました。
一方、本棚には多くの本が残っていました。
報告会でその写真を紹介しながら、川原は「知識は取られない」と話しました。
物は失われても、学んだことや身につけた知識まで奪うことはできません。
今回の報告会で、特に心に残る言葉でした。

日本とスーダンがともに歩む未来へ
報告会の最後に、川原はこれまでの日本とスーダンの交流を振り返りました。
ロシナンテスでは、スーダンで長崎の原爆展を開いたほか、東日本大震災の後には、スーダンの人々とともに東北の被災地を訪れたこともあります。
川原は、日本が一方的にスーダンを支援するのではなく、両国が互いの力を生かして手を取り合うことには、日本にとっても意味があるのではないかと語りました。
街には、今も内戦の傷が残っています。それでも、人々は日常を営み、新しい挑戦に取り組んでいます。医療と水を届ける支援も、再び動き始めました。
長年築いてきたつながりを大切にしながら、ロシナンテスはこれからもスーダンの人々と歩んでいきます。
