特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

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川原ブログ2019.01.27

若きラガーマンの感想文をご紹介

早くも1月が終わろうとしていますが、あらためまして本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

年末年始を日本で過ごし、いくつかの仕事を終えて、スーダンに帰任しています。

スーダンは、昨年末から物価が高騰、特にパンの値段は3倍にも跳ね上がり、普段はおとなしいスーダンの人たちもデモを行うようになりました。現在も断続的に行われており、先週末には大規模なデモも実施されました。
混乱のさなかではありますが、来月には北コルドファン州に出張予定です。スタッフの安全に最大限の注意を払いながら、活動を続けていきます。

さて、先日、長崎市西端にある野母崎中学校で特別授業を行いました。学校の運動場の前には大きな海が広がっており、こんなところで勉強できれば、心豊かに育つだろうと感じる環境でした。

長崎とのご縁は、2011年に訪日した南北スーダンの子供たちが、平和学習のために訪問したことから始まります。東日本大震災で被災した子供たちとの交流のために東北を訪れていたスーダンの子供たちを、長崎にも連れて行ったのです。このことがきっかけとなり、長崎の小中学校から時々特別授業の依頼をいただくようになりました。

この日は全生徒70数名が小さな音楽室に集まりました。生徒さんたちに講演のお手伝いをお願いしたところ、大きな体格の男子生徒が手を挙げてくれました。聞けば、ラグビーをしているとのこと。私もラグビー経験があるので、とてもうれしく、「どう思う?」「君ならどうする?」などと彼に話しかけながら講演を進め、楽しい時間を過ごすことができました。
講演の時の私を見つめる彼らの輝ける瞳が今でも脳裏に焼き付いています。

スーダン帰任後、学校から感想文が送られてきて、とてもうれしく拝見しました。本当はすべてを紹介したいのですが、校長先生からの許可を頂いて、ここでは若きラガーマンの感想文のみを紹介します。

中学生たちのあたたかい応援を胸に、今後もスーダンで頑張ります!

スタッフブログ2019.01.21

【堺 遥】子どもたちの成長を見守る 栄養改善事業

こんにちは、ロシナンテス事業担当の堺です。
普段は東京事務所に勤務しているのですが、昨年12月にスーダンへ出張してきました。
進捗を確認するために視察した複数の事業の中から、今日は国連WFP(世界食糧計画)と現地NGOのSIDO(「サイドウ」)と共に行っている栄養改善事業の様子をご紹介します。栄養改善事業の概要については、現在スーダンに駐在中の寺田がブログでご説明していますので、そちらもぜひご覧ください。

ロシナンテスは、WFPやSIDOと協力し、北コルドファン州の7つの診療所で「Targeted Supplementary Food Program(TSFP)」という栄養改善事業を行っています。診療所内の複数の部屋でそれぞれ通常の診察や検査などが行われる中、私たちも一室を使って栄養改善事業を行っており、その場所は「TSFPセンター」と呼ばれます。私たちが訪ねたTSFPセンターでは、普段は1日に6人程度、多い日には20人程度が診察を受けるのですが、私たちの視察中には3人の子どもがセンターを訪れました。

栄養改善事業に携わるWFP職員やTSFPセンターのスタッフと

TSFPセンターでは、身長・体重・二の腕の太さを主な指標として母子の栄養状態を判定し、栄養不良の程度に応じて、栄養補助剤の支給や栄養に関するアドバイスを行います。栄養不良が認められた母子に対しては、栄養状態が「正常」と判定されるまで毎月TSFPセンターで診察を受けることを勧めます。

この日の受診者の一人めは、1歳8か月の女の子とその母親。
今回は2回目の受診です。この日はTSFPセンターで診察を受ける日ではありませんでしたが、予防接種のために診療所に来たのでTSFPセンターにも立ち寄ったのだそう。1週間後に診察日を控えていたので、この日は診察を行わず、母親がスタッフと栄養に関する話をして帰っていきました。TSFPセンターは母親にとって気軽に立ち寄れる身近な存在なのだなと思いました。

二人めは、今回初めて受診した1歳前後の男の子とその母親。
初めて診察を受ける子どもに関しては、名前など基本的な情報を登録します。
栄養状態を簡易的に判定できるカラフルな巻き尺で二の腕の太さを測定した後、体重と身長を測定。体重は部屋のドアにつるした吊りばかりで測ります。また、2歳未満の子どもの身長は、子どもを横に寝かせ、スタッフの一人が頭を、もう一人が足をおさえて測ります。測定の結果、この男の子は至急栄養補助を行う必要はないと判断され、今後経過を見守ることになりました。次回の診察は1ヶ月後です。

三人めは、生後6か月未満の男の子。
こちらも今回が初めての受診です。一緒に訪れた母親は耳が聞こえないため、スタッフとのやりとりは男の子の祖母が行いました。母親にとって初めての出産でしたが、この家族は医療施設から離れた場所に住んでいるため、医者に診てもらうことなく出産したのだそう。医療が届いていない現実がそこにはありました。
この男の子は、最近食欲がなくミルクを飲まないとのことで受診したのですが、二の腕の太さ、身長、体重を測定した結果すべて正常で、TSFPセンターで行える処置はありませんでした。スタッフから祖母へ、イラスト付きの冊子を見せながら授乳方法を説明した上で、医者に診せるよう勧めて診察を終えました。

今回の視察を通し、子どもたちの栄養不足や医療を受けられない人々の存在をあらためて認識しました。一方で、栄養改善事業が母親の支えになっている側面も見ることができました。今後も、事業パートナーと協力してより多くの人に医療を届けていきたいと思います。