特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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その他2026.05.08

「いつか行きたい」が、「ここで暮らす」に変わるまで―入職のご挨拶【相葉瑠奈】

はじめまして。2026年4月より、ザンビア駐在員としてチーム・ロシナンテスに加わりました、相葉瑠奈と申します。

これからザンビアの地で出会う人々、そしてチーム・ロシナンテスとして生み出していく変化に、大きな期待と責任を感じております。支援者の皆様、事務局のスタッフ、ほか関係者の方々、一人ひとりの思いを現地で形にできるよう、誠実に取り組んでまいります。

ザンビアの一枚の写真がきっかけで

私がアフリカに関心を持ったきっかけは、高校1年生の世界史の授業でした。ザンビアにあるヴィクトリアフォールズの「デビルズプール」の写真を見て、いつかこの地を訪れたいと強く思ったことを覚えています。当時はその景色への憧れが出発点でしたが、その思いは次第に「その土地で生きる人々と関わりたい」という気持ちへと変わっていきました。

海外ではじめて友達をつくる

高校2年生のときには、文部科学省のスーパーグローバルハイスクールのプログラムでエチオピアを訪問しました。

現地の高校で一日体験をしたとき、ある授業では先生が現れませんでした。代わりに現地の生徒たちが、せっかく日本から来ているのだからと、音楽をかけて教室でダンスを教えてくれました。

生徒たちからダンスを教わる

そのあとは、女の子同士で髪の毛をアレンジしたり、一緒にランチを食べました。これが私にとって初めて、外国の人と友達として交流した経験でした。そこで暮らす人々の懐へもっと入りながら、その土地の文化にもっと触れたいと感じるようになりました。

海外で初めて友達ができた!

アフリカで働く日本人との出会い

高校での体験以外にも、エチオピアで働く青年海外協力隊やJICA、アフリカユニオンの職員の方々のお話を聞く機会もありました。当時は意識していませんでしたが、今振り返るとこの時の出会いが、自分の将来の選択肢に『海外で働く』という道を加えるきっかけになったのだと感じています。

「暮らす」ことで見えてきた世界

大学進学後、日本の外の世界を自分の目で見たいという思いから世界各国を訪れ、交換留学でメキシコへ渡航しました。しかし次第に、旅行するだけでなく、一定期間その土地に暮らすことでこそ見えてくる世界を知りたい、その中で人とのつながりを感じ、文化をより深く理解したいと思うようになりました。

大学卒業後は、旅行では見えなかった世界を知るため、メキシコとフランスでの勤務を経験しました。

その土地に暮らすということは、ゲストでいるときとは異なり、その組織や土地の人々に自分を合わせていく努力が求められます。

まず、日本人である自分が相手からどう見られているのかを理解し、そのうえで、自分がどのように接するべきか、どうすれば物事が円滑に進むのかを考え続けました。また、自分の凝り固まった価値観から少しずつ抜け出すにはどうすればよいのかも、日々問い続けていました。

一難去ってまた一難のように、毎日が筋トレのような日々だったと思います。しかし、ふと時間が経ったときに、物事が以前よりもうまくいき始めていることや、同僚との関係性に明らかな変化が生まれていることに気づきます。そんな地味ながらも大きな変化に、喜びを感じるようになりました。

こうした経験をメキシコとフランスで積む中で、高校生のときに訪れたエチオピアでの経験を思い出し、「いつかアフリカで暮らし、現地の人々とともに何かを築いていきたい」という思いが、次第に明確になっていきました。

思いを現場へとつなぐ出会い

そのような中で出会ったのが、ロシナンテスの活動、そして川原さんの言葉でした。

「泥水を飲み干して『ありがとう』と言う」(『行くぞ!ロシナンテス: 日本発国際医療NGOの挑戦』3章スーダンでの活動 より)という表現に象徴される、目の前の人と真正面から向き合い、信頼関係を築こうとする姿勢に強く心を動かされました。

困難な状況であっても相手を尊重し続けるその在り方に共感し、自分もその一員として現場に立ちたいと考えるようになりました。

これからは、ザンビア事務所のスタッフをはじめ、結核プロジェクトや母子保健プロジェクトに関わるボランティア、そして地域住民と一つひとつ信頼関係を築いていきたいと考えています。支援者の皆様からお預かりした思いを、確かな成果としてお返しできるよう、現地で学び続けながら、責任を持って取り組んでまいります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。