特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

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スタッフブログ2018.11.26

【立花 香澄】大蔵小学校での出前授業

北九州市立大蔵小学校で、理事長川原による特別授業が行われました。

玄関口に置かれた看板。きれいな小学校でした。

集まってくれたのは小学5-6年生の生徒さんたち。スーダンやロシナンテスの活動について事前に勉強してから授業に臨んでくれたようです。

生徒たちに呼ばれ、カーテンの後ろから登場する川原。

スーダンがどんな国なのかから始まり、医者を目指すきっかけになった言葉、スーダンで活動すると決めた心境や支えてくれた仲間たちのこと、イスラム教への偏見について、スーダンにあって日本にないと感じること、など、写真や動画を使いながら2時間みっちりお話しさせていただきました。

想像以上にみんな真剣に聞いてくれました。

自宅から持ち込んだ桶とじょうろで、スーダンの村落部での手洗い方法を実演する川原。ひとりで洗うのは難しいので、スーダンの人々はお互いに協力してやる、そういう助け合いがたくさんある、と話しました。

質疑応答の時間には、川原もたじたじになるような質問がたくさん出ました。例えば…

  • 人を助けるうえで気をつけることは何かありますか
  • 外務省を辞めて突然お金が減ってどうでしたか
  • ロシナンテスの活動はいつまで続けるんですか
  • 嫌になったことはありますか
  • 続けていられるのはなぜですか
  • 他にしたいことはありますか
  • スーダンにあって日本にないものはなんですか

大人は聞きづらいような質問も出て、後ろの保護者の方々も盛り上がっていました。

また当日は、KBC九州朝日放送さんが授業の様子を取材してくださり、夕方のニュース番組「シリタカ!」にてご紹介いただきました。ありがとうございました。

最後に、後日送っていただいた感想の中からいくつかを画像でご紹介したいと思います。

スーダンって大変な国、とか、スーダンで活動するなんてすごい、ではなくて、それぞれに響くものがあったことが伺えるうれしい感想がたくさんありぐっときました。大蔵小学校の皆さま、素敵な機会をいただきありがとうございました!

終了後子どもたちからサインを頼まれた川原は、「鉛筆でサインするなんて初めてだよ」と嬉しそうでした。

 

スタッフブログ2018.11.19

【寺田 美知子】小学校のトイレが完成!

今日11月19日は、国連が定める「世界トイレの日」です。トイレがないと、水が汚染されてしまったり、病気が蔓延しやすくなったりします。「世界トイレの日」は、人々の健康に大きな被害をもたらし、時には命を奪ってしまうトイレの問題への意識を高め、問題解決に取り組んでいくために制定された日なんです。

そんなトイレの日にちなみ、今日はワッド・シュウェイン村で建設を行っていたトイレが完成しました!のご報告をしたいと思います。

ロシナンテスが巡回診療を行っていたワッド・シュウェイン村の小学校には、トイレがまったくありませんでした。巡回診療をする中で、この地域では不衛生な水や環境が原因と思われる感染症が多いことが明らかになっていたため、公益財団法人 テルモ生命科学芸術財団の「医療・健康向上貢献事業助成」を受けて、トイレの建設を行いました。

まずは教育省が指定するトイレのデザインを取り寄せ、建設に着手しました。しかし井戸改修工事と同様に、為替レートの大幅な変動で何度も見積もりの取り直しが必要になったり、資材を現場まで運搬するための車両燃料が手に入らなかったりと、その時期のスーダンならではの様々なトラブルに見舞われ、大幅に遅れての完成となりました。

完成したトイレ。右奥が校舎です。

しかし、トイレを作っただけでは衛生環境は改善されません。きちんと掃除をしなければすぐに汚くなり、誰も利用したくない状態になってしまうので、トイレの正しい使い方や清潔に保つ方法を知る必要があります。またトイレの後に手を洗わなければ、そこから病原菌が広まってしまうので、手洗いを徹底する必要もあります。そのためトイレの完成後には教育省から講師を派遣してもらい、生徒156人に対してトイレの正しい使い方や手洗いの重要性などを説明するヘルスプロモーションも行いました。

開始前、ロシナンテス職員(手前)と学校の教師(右)、村長(中央後ろ)とで打ち合わせ。

屋外での排泄は健康に害を及ぼすこと、トイレを使用することで病気を防げること、トイレ使用後は手を洗うことが重要であることを生徒たちに話す教育省職員。中央は『手洗い5ステップ』のポスター。

生徒たちによる実演の様子。

子どもたちには、その日学んだことを家族にも伝えるように話しました。子どもたちから家族へ、そして家族からその地域へ、正しい知識が広がっていくことを期待しています。

スタッフブログ2018.11.13

【令官 洋子】アルセレリア村 井戸改修工事の完了

こんにちは、スーダン事務所の令官です。日本では秋も深まる頃でしょうか?スーダンも冬になり、昼間は気温30度を超えますが、朝夕は19度くらいまで下がり、ひんやりとした風を心地よく感じる季節になりました。

ご報告が遅くなりましたが、9月に、アルセレリア村の井戸の改修が完了いたしました。

アルセレリアは、皆さまより多大なご協力をいただいた「土とレンガの診療所プロジェクト」によって建設した1棟目の診療所のある村です。事務所のあるハルツームからアルセレリア村までは、このような未舗装の道を数十キロ運転して辿り着きます。

写真 / 内藤順司

こうした村落部には、給水設備が整っていない地域がまだ多くあります。炎天下、子どもたちが茶色く濁った池の水を汲みにいき、その水を飲んだせいで下痢をする、水を媒介とした感染症を繰り返すというのはよくある話です。きれいな水にアクセスできないと、診療所が完成し病気の治療をできるようになってもまた病気を繰り返してしまう……診療所の完成後、この地で人々が清潔な水を利用できるようにしようと決めました。

アルセレリア村の診療所の近くには、故障により長く使われていない井戸がありました。水源調査を実施したところ十分な水量が確認できたため、この井戸を改修することに決め、井戸の再稼働に必要な発電機、貯水タンク、送水管、水汲み場などを新たに設置しました。

工事自体はさほど大掛かりなものではなかったのですが、完成までには長い年月がかかりました。複数の業者から工事にかかる見積もりをとり交渉を重ねるうちに為替レートが変動し、輸入部品・材料費が値上がりし再度取り寄せが必要になったり、国内の現金不足により銀行からお金を引き出せない建設業者は材料を調達することができなかったり、材料が調達できたと思ったら現場まで運搬するための車両燃料が調達できなかったり。「“完成”したからいつでも見に来て!」と建設業者から連絡を受け、逸る気持ちを抑えつつ現場を訪問したところ壁塗り作業続行中の職人さんに遭遇し唖然としたり…予定していた完成日を大幅に遅れての“完成”となってしまいました。

奥に見える白っぽい建物が診療所です。所轄官庁である水公社の職員と握手で完成を確認しました。

この井戸の改修により、周辺の住民を含む約3,000人がきれいな水を手に入れることができるようになりました。下痢を繰り返す子どもたち、水が原因の感染症にかかる子供たちが減ることを願います。今後はこの井戸の水を診療所に引いてくることで、診療所内でも清潔な水が使用できるようになります。

またひとつ、皆様よりいただく温かい思いが形となり、スーダンに「医」が届きました。改めまして、ご支援いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

スタッフブログ2018.10.23

【立花 香澄】入職のご挨拶

こんにちは。ロシナンテスで広報担当として働くことになりました、立花香澄です。民間企業や国際NGOでの広報の職を経て、2018年10月に入職いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

大学生の時にスタディーツアーで訪れたカンボジアで、「爆弾は、カラフルにしたり、落ちてくる姿が蝶々のようにみえるようにしたりと、子どもが手に取りたくなるような工夫がなされている。」というお話を聞きました。

衝撃でした。多くの大人が知恵を絞って、いかに効率よく子どもを殺すかアイディアを出し合う。会議室の風景が頭に浮かんで、本当にやり切れない気持ちになりました。

学べば学ぶほど、世の中にはひどいことがたくさんあり、その原因の多くは元をたどれば人だということがわかりました。考えれば考えるほど、私が何かしたところで変わらないのでは、という気持ちになりました。

でもきちんと個々に目を向けてみると、そこから立ち上がろうとする人々を支えているのも、人でした。

色々考えるために旅に出たアフリカでは、想いをもって自分にできることをし続けている人たちにたくさん出会いました。

ひどいことはゼロにはならないかもしれない。でも、「ひどいこと」より「あたたかいこと」を増やすことはできる。考えるよりも、そう信じて進むほうが私には向いているな、と思えたので、そのきっかけをつくる広報として働きたいと思うようになりました。

NGOの広報は、「あたたかいこと」を集めていく素敵な仕事だと思っています。実際、周りから集まるあたたかい言葉や気持ちが、人々が立ち上がるための大きな力になるということを学んできました。

 

小説「ドン・キホーテ」から採られた団体名には、

「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、
しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず」
という思いがこもっています。

一緒に考えてもらうこと。
その国を好きになってもらうこと。
その人を好きになってもらうこと。
自分にもできることがあると知ってもらうこと。

そして1頭のロシナンテになってもらうこと。

 

そんなあたたかいことを一つでも増やせるよう、そしてロシナンテを1頭でも増やせるよう頑張りながら、皆さまとともに歩んでいきたいと思います。

スタッフブログ2018.10.18

【宮崎 理恵】入職のご挨拶

はじめまして、宮崎理恵と申します。2018年10月にロシナンテスに入職いたしました。
皆様からのあたたかいご支援を、現地へ心をこめてお届けしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

わたしは途上国支援に携わる仕事がしたいとの想いから、ロシナンテスに入職するに至りました。
途上国支援に興味をもったきっかけは、大学生の時に大学前で配られていた海外ボランティア募集のチラシを見て、夏休みを利用してカンボジアへ向かったことでした。
それが初の海外渡航でした。日本とは全く異なる雰囲気、言葉、文化に触れ、こんな世界があったのかと新鮮に思ったことを覚えています。

現地では、HIVにかかったために力仕事のできない村人に代わって畑を耕し、今後の収入源となる農地を耕作するというものでした。
しかし、現地の人からは感謝ではなく、
「そんなことをするくらいなら、今お金をくれ」という言葉をかけられました。
いいことをするつもりで行きましたが、全く善意が伝わっていないことを知り、
「途上国支援とは何か?」と疑問を抱きました。

その後、フィリピンの現地NGOにてインターンとして働く機会がありました。
その団体では台風などの災害で家と職を失った人々へ住居と職業訓練を行っており、実際にその住居に一緒に住み、職業訓練のサポートをしました。
一緒に暮らすうちに、徐々に災害や失業から立ち直っていく家族を見ました。
また村で暮らす中で、助けることよりもむしろ助けられることの方が多かったように思います。

職業訓練のためのネイルの練習台になりました。デザインも一緒に考え、たくさん練習し、後日実際にお店がオープンしました

またこの生活を通じて、”現地の人々は決して一方的に援助する相手ではなく、生活できる環境と学ぶ機会さえあればそれがきっかけとなり、あとは自立できる頼もしい存在だ”と気づき、将来は一方的な援助ではなく現地の人々と話し合いながら、そんな自立のための環境や機会を提供するような仕事がしたい、と改めて思うようになりました。未熟ながら、途上国支援について自分なりの見解を得た出来事でした。

大学卒業後は民間企業での勤務を経て、イギリスの大学院にて開発学を学びました。
そしてこの度、スーダンに「医」を届ける、当団体に入職することとなりました。ロシナンテスでは現地住民の要望を聞き、最終的に住民の手で管理することを目標とし、現地政府を交えて事業を進めており、現地の人々と一緒に事業を進めていけるという部分が魅力でした。

途上国は日本よりも貧しく、日本で当たり前に受けられる教育、医療などの様々な機会が制限されています。しかし途上国の人々は貧しいながらも彼らの築いてきた文化、伝統、地域社会のなかで暮らしています。
わたしは途上国を思い出すとき、貧しい質素な住居や、希望を失った人々の失意の表情を思うと同時に、一方でカンボジアの活発な子どもたち、牧歌的な風景、カラフルな花々や、ネパールの美しい伝統衣装、仏像に塗られた赤い顔料、フィリピンの勤勉で明るい人々の笑顔など、日本にはない鮮やかさも同時に思い出します。

わたしは彼らの築いてきた文化と生活を大切にしながら、その中で自立のきっかけや機会を提供し、それをもとに自らの手で将来を切り開いてもらうような支援をしていきたいと思っています。
これから、ロシナンテスの一員として「医」を届け、現地の人々が自立を目指す一助となりたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

宮崎理恵