特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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コラム2024.07.04

今だからこそ読んでほしい『行くぞ!ロシナンテス』 #KeepEyesOnSudan

2023年4月、スーダンの首都ハルツームで軍事衝突が勃発しました。長引く戦闘で1万人以上が犠牲となり、ロシナンテスの現地スタッフを含む1千万人以上が難民・避難民として国内外に逃れています。

戦闘が激化したため、首都から逃れ地方都市の空港を目指す退避の車列。緊迫する状況の中、約800kmの道のりを助け合って進んだ。

しかしウクライナやガザといった人道危機の陰に隠れ、すでに「忘れられた紛争」となりつつあります。

ロシナンテスとスーダンのつながり

代表の川原は、2002年に外務省の医務官としてスーダンに赴任しました。当時のスーダンは内戦中で、多くの子どもたちが、治療さえできれば助かる病気で命を落としていました。しかし医務官という立場で現地の人々を診察することは許されず、目の前で苦しむスーダンの患者さんを前に何もできることがありませんでした。

建物に入りきらない患者さんが1つのベッドに2-3人、屋外の木の下で点滴でつながれているような状況も。

「医者としてできることをしよう」と決意した川原は、2005年に外務省の職を辞しスーダンで医療支援を始めました。その後、高校時代のラグビー部の仲間たちの尽力でロシナンテスが設立されます。

いちからの出発を支えてくれた高校時代の仲間たち。

ロシナンテスの名前は、小説「ドン・キホーテ」に出てくるドン・キホーテの乗る痩せ馬のロシナンテに由来しています。「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず」こんな想いをこめて名付けました。

穏やかであたたかいスーダンの人々

”スーダン”と聞くと「内戦」「危ない国」といったイメージを持つ方も多いようです。しかし実際、2011年の南スーダン独立以降のスーダンはとても穏やかな国でした。

子どもたちとラグビーボールで遊ぶ川原。

イスラム国家でお酒が禁止されていることもあり、夜な夜な大人たちが道で集まってお茶をするほほえましい様子が見られます。アフリカの国では珍しく、暗くなってから女性が道を歩いていても危険な目に合うことはほぼありませんでした。また、道に迷っていると助けようとどんどん人が集まってきてくれることや、まったく見知らぬ人からごはんをご馳走されることも、頻繁に起こります。とてもあたたかい人たちが暮らす国です。

スタックして困っていたときに手伝ってくれた村の皆さん。

内戦が始まって、最も深刻な被害を受けているのは市民です。1日も早く戦闘が集結し、市民の日常が戻ってくることを心から祈ります。

今だから知ってほしい、スーダンのこと

川原は、2015年に1冊の本を出版しました。それが『行くぞ!ロシナンテス  日本発 国際医療NGOの挑戦』です。NGOとしての挑戦が綴られている本ではありますが、スーダンの村に住み込み、住民とともに苦楽を共にしてきた生活について垣間見れる内容になっています。

スーダンを、スーダンの人々を20年以上愛し続けてきた川原は「日本には何でもあるけど何かがない、スーダンには何にもないけど何かがある」と話します。

ラマダン後の食事風景。見知らぬ外国人であっても手招きして食事をご馳走してくれます。

穏やかで、親切で、決して裕福ではない生活の中でも明るく懸命に生きるスーダンの人々の営みを、ぜひ多くの人に知っていただきたいと思います。

『行くぞ!ロシナンテス  日本発 国際医療NGOの挑戦』

山川出版さんにお声がけいただき、出版が実現しました。amazonRakutenブックスhontoなどでご購入いただけます。

“スーダンで医療活動を行うNPO法人ロシナンテス代表川原尚行氏の活動の軌跡を追った一冊。なぜ、彼は外務省の職を辞してスーダンでの医療活動の道を選んだのか。なぜ、東日本大震災時に、いち早く現地に入り復興活動を行えたのか。彼の目指す「究極の医療」とは何か―。ずば抜けた行動力の原点にある志について書き下ろした、渾身の作品である。”

山川出版 https://www.yamakawa.co.jp/product/15078

実はKindle版もあります。

スーダンの文化・生活を動画でもお伝えしています👇