宮城県亘理町で新しい事業を開始します。
医と農業の連携です。
亘理町で盛んだったイチゴ栽培ですが、この震災でその大半がダメになりました。
小さなスタートですが、イチゴ栽培の復興への一助でもあります。
また、別の側面があります。
仮設住宅になり、どことなくぎこちない近所付き合いがあったり、仮設住宅に引きこもっている高齢者の方々が増えている傾向にあります。
それを解消するために、共同作業の場を提供することです。
亘理町と慶應大学それにロシナンテスの共同事業となります。
３月３１日の土曜日に、亘理町の人々に趣意説明するためのイベントを行う予定です。
このイベントを行っても、亘理の人たちが来場されないことには話になりません。
そこで、仮設住宅に個別にパンフレットを配布し、さらに大きなポスターを張りました。
これだけでは全く十分ではありません。
戸別訪問を行い、事前に説明を行います。
私は、昨日それを行ってきました。
これが、結構大変な作業です。
人の家に、ずかずかと訪問することの横暴さを感じました。
営業をやっている方は、こんな感じなのかとも思いました。
営業は大変な仕事です。
呼び鈴がないので、開き戸をノックし、大きな声で「こんにちは」と言います。
それに呼応して、中から出ていらっしゃるのですが、お休み中の方は不機嫌な表情をされますし
女性の方は、わざわざ着替えていらっしゃる方もいらっしゃいます。
本当に申し訳なく思います。
冷たいあしらいをうけることもありますが、中には丁寧に話を聞いてくれる方もいらっしゃり、
これが、心を奮い立たせてくれます。
これは修行だ！
との気持ちで戸別訪問を行いました。
ポスティングとポスター貼りだけでは、おそらく、このイベントに足を運んでくださる方はいらっしゃらないでしょう。
新しいことを新しい土地で始めるときは、本当に苦労します。
企画がダメになるときは、すぐにでもダメになります。
上手くいくときは、数年先か十年以上先でしょう。
川原尚行