特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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現地の文化生活2019.07.08

スーダン駐在員の一日

こんにちは。ロシナンテスの東京事務所でインターン中の相葉です。6月からインターンさせていただいています。これまで国際協力の現場での経験は少ないですが、インターンとして実際の業務に携わりながら、今後この分野で仕事をしていくため多くのことを吸収させてもらおうと思っています。どうぞよろしくお願いします。

さて、私はこれまで途上国での駐在職に興味を持っていたものの、駐在員が現地でどのような生活をしているのか具体的にイメージを持てずにいました。ちょうど現在、東京事務所に一時帰国中の日本人スタッフがいるので、現地での生活はどういうものなのか話を聞いてみました。平日と休日についてご紹介します。

 


 

【平日のとある一日】

6:00 起床

7:10 出勤。朝食はビスケットとお茶などで簡素に済ませる。

住居とオフィスはとても近くにあるそうで、1,2分もかからずに到着するそうです。素晴らしい環境です。

7:30 ローカルスタッフを含め全員で朝礼。続けてその日のスケジュールについて、細かい部分などを個別打合せ。

オフィス内でのコミュニケーションはアラビア語ではなく、英語で行われるそうです。スタッフは総勢7人です。

~12:00 午前中は主にデスクワークに従事。

12:00~13:00 “breakfast”の時間。

スーダンでは、日本で昼食に当たる食事のことをbreakfast(=朝食)と呼ぶそうです。ローカルスタッフが食事を作ってきてくれることもよくあるそうで、みんなでお話ししながら食べます。一日の中でも楽しみなひと時だとか。

13:00 午後は打合せや研修のための外出が多い。最近では、学校事業や水事業関係、また政府機関などの連携先を訪問。

スーダンでは顔と顔を合わせるということがとても重要で、メールや電話のみで済ませることが難しいことも多くあるそうです。そのためどうしても外出が多くなります。

15:30 ローカルスタッフ帰宅

17:00 少し残業し、日本人スタッフも帰宅

ハルツームの気候は、日差しが強く、空気は乾燥していて、風が強いのが特徴です。街では常に赤土の砂ぼこりが舞い、外出するとすぐに砂まみれになります。そのまま家にあがると家の中が砂だらけになってしまうので、帰宅後は家に上がる前に砂を落とすのが大事だそうです。

帰宅後~18:00 洗濯や夕飯の準備

18:00頃 夕飯

スタッフ寮で生活しているので、夕飯はスタッフの当番制で自炊しています。

交代で作ったり、みんなで作ったり

夕食後~22:30 夕食後は自由時間。

自由時間は読書やインターネットなど、リラックスした時間を過ごします。電気供給が不安定なため1-2時間停電することもしばしばあるそうです。

23:00 就寝

 


 

【休日のとある一日】

7:00 起床

8:00 同僚などとテニス

週末にテニスをすることもあるそうです。暑いですが、運動することで一週間のいいリフレッシュになるそうです。

11:00 ローカルスタッフ宅でbreakfast

休日はときどきローカルスタッフの家にお呼ばれします。ローカルスタッフの家族と一緒に、スーダン料理を囲みます。スタッフとは家族のような付き合いです。

おいしそうな料理の数々!

12:00 帰宅、休憩。

午後 近所のカフェへ

ハルツームにも何件かカフェがあるそうで、徒歩10分ほどのところにある行きつけのカフェへ行ったりもします。ナイル河沿いにあり、眺望は抜群。特に夜に行くと、月が水面に映りとてもきれいなんだそう。考え事をするのにもちょうどよい環境とのことです。

カフェからの夜の眺め 月が水面にうつってきれいです

こんな感じでコーヒーが出てきます

街中にはこんなおしゃれなカフェもあるそうです!

ハルツームのおしゃれカフェ

久しぶりのクロワッサンやシナモンロールにはしゃぐスタッフの神野

 

17:00頃 帰宅

帰宅後はやはり砂を落として夕飯の準備や洗濯など。

18:00頃 夕飯

夕飯後 自由時間

停電やインターネットが不安定なことが多いため、手軽にできるしりとりをよくするそうです。現地には「ン」で始まる場所や名前があるので、今までのルールが通用せず、いつまででも続けていられるんだとか。その他、縄とびやアクセサリー作りなど、日本ではしないことをする傾向にあるようです。

スタッフ小川の手作りアクセサリー

23:00 就寝

 


 

以上、スーダン駐在員の一日を紹介しましたが、話を聞いてみると、やはり国が違えば文化によって仕事の仕方も違うということを強く感じました。またそれが現地で仕事を進める上でのポイントであり、国を超えて仕事をする上での醍醐味ではないかということも想像できます。現地で活動・生活する中では思うようにいかないことも少なくないということですが、基本となる言語をはじめ、文化を理解して人々の気持ちを理解していくことが大切だろうということを感じました。

話を聞く中で、事務所で働いていては見えないことがほんの少しではありますが見えた気がします。そういった現地の人々のためということを意識しながら、日々の業務も取り組ませていただこうと思いました。

一時帰国中の駐在スタッフにインタビュー中の相葉