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活動報告ブログ

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現地の文化生活2020.05.31

ザンビア屈指の観光地、ヴィクトリアフォールズ!

こんにちは。ザンビア駐在員の田中です。今日はザンビア屈指の観光地である、ヴィクトリアフォールズをご紹介したいと思います。

ヴィクトリアフォールズとは、ザンベジ川中流に位置し、ザンビアと隣国ジンバブエの間にまたがる幅2km、落差108mにもなる滝のことです。ユネスコの世界遺産にも登録されています。イギリスの探検家であるデイヴィッド・リヴィングストンがこの滝を発見し、当時のイギリスの女王の名前にちなんで、ヴィクトリアフォールズと命名したとされています。

今から200年以上前のザンビアの原住民族はこの滝を“雷鳴の轟く水煙”という意味の“Mosi-oa-Tunya(モシ-オア-トゥニャ)”と呼んでいました。その名の通り、遠くから見てもわかるような何百メートルもの水しぶきによる水煙が立ち上っているのです。

立ち上る水しぶきがすごい

近寄ると、この水しぶきで全身が大雨の中外に出たようにびしょ濡れになってしまいます。毎年ヨーロッパの人々を中心に多くの観光客が訪れており、国にとって大きな収入源になっています。

観光時にはかっぱが必須です!

水しぶきのおかげで、陽が出ると虹がかかります

上記の写真は1月のものなのですが、もっと水量や迫力がすごいのは4月~7月頃。ザンビアには12月~4月頃までの雨季とその後の乾季と呼ばれる季節があり、4月~7月は雨季の後にあたるため、滝の水量が最も多くなります。そこからどんどん水量は減っていき、1月頃にはほぼ水はない崖のような状態になってしまいます。

水量が少ないときには、水が流れ落ちるすぐ手前のところに水着で入れるアクティビティも!

乾季には一切雨は降りません。特に2018年から2019年にかけてのザンビアは干ばつに襲われ、雨季なのに雨が少ないという年でした。日本のニュースの中でもその様子は取り上げられていました。そのため、昨年のヴィクトリアフォールズは水がない寂しい景色の状態が長かったようです。

雨季に雨が少ないということは、滝の水量だけではなく、国民の生活に大きな影響を与えます。井戸の水が枯れてしまったり、農作物に十分な水が与えられず、収穫量が大幅に減ってしまったりするのです。ザンビアの主食であるシマをつくるためのトウモロコシは広大な畑で生産されるため、水やりは雨に依存しています。そのため、昨年は十分な量を収穫することができず、値段が跳ね上がりました。

現在、ザンビアは雨季ですが、昨年に比べると雨はたくさん降っているので、農作物の値段は安定しそうです。また、ヴィクトリアフォールズの水量にも期待することができそうですね。

ヴィクトリアフォールズ周辺では、バンジージャンプやマイクロフライト、ラフティングなど、様々なアクティビティも楽しめます。新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いたら、ぜひ遊びに来て下さい!

バンジージャンプスポットからの眺め

ザンベジビール!(※これはジンバブエ側で飲めます…)