特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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現地の文化生活2021.07.30

駐在職員の悲願!とうとうスーダンでもクレジットカードが利用可能に

スーダンでは、以前アメリカから経済制裁とテロ支援国家指定を受けていたため、海外からの送金やクレジットカードのサービスが制限されていました。ビジネスレベルでは一部の海外送金が可能でしたが、クレジットカードはホテルなどを含め一切使えないというのがスーダンの常識でした。そのため、個人的な資金(生活費等)は事実上、必要な分だけドル現金を持ち込むしかありませんでした。

 

現在もドルを始めとする外貨の銀行取引は多くの制限が残っていますが、なんと、この度クレジットカードのキャッシングサービスが始まりました!!!何年か前からクレジットカードが使えるようになるという噂が繰り返されてきましたが、今回は噂ではなく本当に実現されました。

とうとうスーダンでもクレジットカードが使用可能に…!

今まで個人的な資金はドル現金が不足しても、日本の口座から送金や引き出す方法がありませんでしたが、スーダンにいながらにして現金を引き出すことができるようになりました。7月に初めてキャッシングで現金を引き出せた時には、感動と興奮で居ても立ってもいられない気持ちになりました。

駐在員が利用したATMでは、複数あるクレジットサービスの中でVISAのみ対応しています。20,000スーダンポンド(約5,000円)が1日の引き出し限度額です。上限額の引き出しで、現地手数料1,000スーダンポンド(約250円)とクレジットカード会社への手数料(各社の規定による)を支払うことになります。数ヶ月前から、スーダン国内でVISAカードの新規作成も開始されているようです。

うきうきの駐在職員岩吹

経済制裁解除から4年弱、テロ支援国家指定解除から約半年、政界やビジネスレベルでの取引は1歩先に始まっていましたが、ようやく一般市民がその恩恵を受けられるようになった象徴的な出来事だと思っています。現在のところ、キャッシングが使えるATMは国内に1、2台しかなく、クレジットカード支払いができる場所もほとんどありませんが、今後サービスが拡充されることを願っています。