特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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現地の文化生活2022.11.10

8年ぶりのスーダンへ

初めまして。川原佳代と申します。

2003年在スーダン日本大使館の医務官として勤務していた夫・川原尚行に数ヶ月遅れて、3人の子供たちを連れてスーダンに赴任し、家族で2年間滞在しました。その後、子供たちを日本に連れて帰り、仕事をしながら子育てをしていました。2014年の夏休みに娘たちと2週間スーダンを訪問したことがありますが、それ以外は海外に行くことはありませんでした。子供たちが成長しましたので2022年3月に退職をし、4・5月、そしてこの10月とスーダンで生活しています。

1つの国に長期に渡り関わることで感じたことや日本との共通点・相違点に目を向け、世界的視野と多くの視点で物事を捉えることができるようになれたらと思っています。そしてブログをご覧の皆様にもお楽しみいただければと思います。

スーダンでの生活で大変なこととは?

スーダンでの生活というと、「大変そう、気をつけてね」という労いの言葉をいただきます。本当にありがたいなと思います。

さて、スーダンの首都ハルツームでの生活で大変なことはどんなことだと思いますか?

その人の苦手なもの、時期などによって違ってくるとは思いますが、この4・5月にハルツームで生活したときは、最高気温が50℃!想像を絶する暑さです。クーラーが必要となりますが、雨季に入る前でナイル川の水位も下がって、水力発電に依存している電力の供給が間に合わず、停電が多くクーラーも使えずに「暑さ」が一番大変でした。

外に出ると、陽射しが眩しいし、痛い。風は吹くけれど、熱風。建物に逃げ込んでも停電。電気が来ていても外気が暑すぎて、クーラーが効かない。夜は最高気温の50℃から15℃くらい下がるけれど、それでも35℃。夜の8時くらいでしょうか、すっかりと暗くなった中だったら散歩しても大丈夫と錯覚し、35℃の中の散歩は、暑さ対策をしていなかったので熱中症になる始末。

今年は特に暑いとスーダン人も言っていましたが、真剣に気候変動が心配になりました。

30℃くらいになるとセーターを着だす…?

その経験と日本の酷暑の経験のおかげか、今回の来スーダンではまだ、熱中症にはなっていません。前回の経験を踏まえ、乾電池式の手持ちの扇風機やネッククーラータオルなどを持ち込んできましたが、最高気温が40℃くらいと前回より10℃低く、雨季の後のため、ナイル川の水位も上がり、停電の回数がぐんと減っています。昼間は40℃くらいになるので、流石に暑いですが、夜は途中からクーラーなしでシーリングファン(天井扇風機)のみでも大丈夫なくらいです。

日本と同じ北半球なので、冬に当たる2月くらいまでが過ごしやすい季節だそうで。そういえば、昔12〜2月ごろ、現地の人がセーターなどを着ていたのを思い出します。スーダン人には寒いのだと思いますが、日本人にはセーター不要な気温です。

現在は、デモの多発も大変なことの1つ

今の生活で一番大変だと思うのは、デモです。

昨年10月、軍事クーデターがあり、その1年後となる今年10月25日に大規模なデモが発生しました。その後も断続的に軍部に反抗する民衆のデモが行われています。デモを警戒して、ナイル川にかかる橋が封鎖されたり、学校が休校になったりしています。朝、スタッフからの連絡でデモの予定を知ることが多いのですが、デモがある際には安全のため仕事は在宅勤務になります。

日本で、台風接近などの自然災害、コロナ予防のために在宅という経験はありましたが、デモを警戒してというのは初めてで、緊張感が走ります。家から黒煙が見えたり、発砲音が聞こえたりするとますます不安な気持ちになります。

大変なことが本当に多いスーダンですが、気をつけて生活していこうと思います。