特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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母子保健2022.05.24

人材不足解消を目指して-スタッフハウスの建設

ザンビア事業部では現在、昨年マザーシェルターの建設が完了したムワプラ診療所で、診療所に勤務する職員のためのスタッフハウス(職員住居)の建設を進めています。

どうして家の建設が必要なの?

ムワプラ診療所では3名の職員が勤務しています。

風邪やケガ等の外来患者さんの対応、産前健診に来た妊婦さんやマザーシェルターで出産を待つ妊婦さんの健診、実際に出産を迎えた妊婦さんの介助、診療所から遠く離れた地域での集団母子健診など、業務は多岐にわたります。傍から見ていても到底3人で手が足りるような業務量ではありません。

診療所がカバーしているエリアが広いため、本来4名~5名は医療従事者が配属される必要がある地域です。しかしムワプラ地域には新しい職員が暮らすための住居がなく、これまで十分な人員配置を行うことができていませんでした。

そこで、ムワプラ地域の住民とチサンバ郡保健局と共に協議を行い、新しい職員を派遣するための住居を建設することになりました。郡保健局からは、建設完了後にはすぐに職員を派遣するということを約束してもらっています。

地域住民の動きをサポート

実はこのスタッフハウスについては、ロシナンテスが事業を開始する前から「十分な職員を配置してもらうために必要な物である」という認識が地域住民の間にあり、自分たちで寄付を集めて、建設資機材購入の準備を行っていました。そのため、ロシナンテスがその住民たちの動きに協力する形で行っています。

今回のスタッフハウス建設では、建設会社にお願いするのではなく、地域の中で設計図を描くことができ、建設そのものも行うことができる住民が中心となって建設が進んでいます。

1世帯あるいは独身であれば2人が暮らせる程の大きさの家が建つ予定です。現在順調に建設が進んでおり、早ければ6月末には建設が完了する見込みです。完成次第、また皆さまにご報告させていただきます。