特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スタッフ挨拶2022.11.04

入職のご挨拶【神 裕子】

はじめまして。広報・ファンドレイジング担当として働くことになりました、神(じん)裕子です。金融機関や民間企業、国際NGOでのファンドレイジング職を経て、2022年11月に入職いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

私が国際協力を志すようになったきっかけは、学生時代にさかのぼります。
この頃、ニューヨークでは9.11が起き、アフガン侵攻が始まり、国際情勢が目まぐるしく動き出した時でもありました。

母親の影響でチャリティや国際協力に関心を持ち始めた私は、偶然知った人道支援団体のイベントで、ある絵を目の当たりにしました。それは、「わたしのまち」という題で展示された、2つの国の子どもたちが描いた絵でした。一つは、アフガニスタンの子どもたちの絵。タリバンによって自分の町の人々が銃で殺されている様子でした。そして隣に並べられたもう一つの絵は、真っ黒のクレヨンで染まったワールドトレードセンターと、そこから落ちていく無数の人を描くニューヨークの子どもたちの絵でした。

紛争や、国と国の衝突、宗教、イデオロギーの対立により、一番関係のない弱い子どもたちの心や体がこんなにもむしばまれている。私は、痛ましさと自分には何もできない虚しさでいっぱいになり、その絵の前に立ちつくしました。この時、「今は無力でも、いつかこのような紛争の犠牲になる子どもたちや、弱い立場にある人々のために寄り添う人間でありたい」、と強く思い、今に至っています。

学生時代からボランティアをしていた団体で訪れたラオスの農村にて
学生時代からボランティアをしていた団体で訪れたラオスの農村にて

この仕事で支援者の皆様に向けてお話しする際に、大事にしていることがあります。
それは、国際協力は誰でも参加できる身近なものである、と感じていただくことです。

以前ボランティアをしていた時、口々に周囲の友人から「へえ、すごいことをしてるんだね」、「ボランティアか、えらいね」という言葉を投げかけられました。この言葉を聞くたびに悔しさを感じてきました。

扱うテーマが貧困という重たい内容であるために、国際協力はとても敷居が高いと思われてしまいがちです。ですが、国際協力もボランティアも、全くすごくも、えらくもないことです。誰もが気軽に問題に触れ、小さくても一人一人がアクションできるような世界であってほしい、そして、その一つ一つの行動が、社会の中で問題への関心を高め、支援の輪を広げ、平和や貧困という大きな問題に対処する一歩につながると信じています。

この度ご縁があり、ロシナンテスの一員として働かせていただくことになりました。

遠い国の話ではなく、身近なことに感じられるよう
「私とは違う」ではなく、「私と一緒だ」と感じられるよう
悲しみ・苦しみだけではなく、日々の喜びも含めて
人々の目線にたって、真摯に発信していきたいと思っております。

一人でも多くの皆様に、私もチーム・ロシナンテスのメンバーになりたい、と思っていただけるよう、微力ではありますが、これから尽力して参ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。