【開催報告】「学生主催★ザンビア行ってきた!事業地視察 報告会×座談会」
こんにちは!ロシナンテス学生インターンの高原未凪です。
今回は、表題にある通り、2026年7月26日に開催した『学生主催★ザンビア行ってきた!事業地視察 報告会×座談会』についてご報告します。
本イベントは、今年5月に「ロシナンテス事業地視察!ザンビアツアー」に参加した学生と、ロシナンテスでインターンとして活動する学生のコラボ企画として開催されました。前半はツアーに参加した学生による、ザンビアの人々の暮らしやロシナンテスの活動に関する報告、後半はインターン生も交えて、現地での学びや学生視点での国際協力について語り合う座談会を行いました。
メンバーそれぞれがイベントにかけた思い、イベント当日までの熱い道のり、そして当日の様子についてお伝えしていきます!ぜひ最後までお付き合いください。

当日までの道のり
6月頭にメンバーの顔合わせによって本格的にチームが始動した後は、毎週のミーティング(時には週2回の週も!)によってオンラインで準備を進めていきました。当初はぎこちなく、沈黙の時間ができてしまったり、逆に話すタイミングが被って(ズームあるあるあるですね、、)気まずい雰囲気になりがちな私たちでしたが、ミーティングを重ねるうちに、それぞれが積極的にアイディアを出し合うようになり、イベントが着々と形になっていきました。
今回のイベントの目玉であった「座談会」もそんな話合いの中でのアイディアから生まれたものです。「普段発表に慣れていない自分たちが1時間半も話し続けられるのだろうか…」「一方的な紹介だけでは視聴者に飽きられてしまうかも、」「『学生視点』を強調したイベントにしたいよね!」そんな流れから、なんとロシナンテスの学生イベントでは初となる座談会が実現したのです。「報告会」という出発点から皆のアイディアによってどんどんカラーが重なっていき、「私たちならではのイベント」になっていく過程にわくわくしたことを覚えています。
座談会の内容をめぐり熱い議論も…?
『次世代応援枠』の2人が中心的にスライド作りなどの準備を進めてくれたこともあり、比較的スムーズに進んでいた準備でしたが、座談会の内容を決める際には行き詰まる場面もありました。
当初は学生視点を意識しすぎるあまり、私たち自身の自己紹介をトピックの項目にする案も出ていました。しかし、学生主催とはいえ、やはりメインはザンビア、ザンビアについて関心を持ってもらうための機会としたいよね、という話合いから、1つ目のトピックはザンビアツアーやインターンでの活動を踏まえた「学生ができる国際協力」2つ目は、「ザンビア観光」に決まりました。
しかし、この「ザンビア観光」トピックこそ私たちの間に思わぬ混乱を生じさせることとなったのです。初めは「ザンビアの観光資源を活かし、いかにして観光客を増やすのか」というトピックになりつつありましたが、ザンビアは決して観光客が少なくなく、ヨーロッパからの観光客が多いことなどを踏まえ、「観光客を増やす」という視点だけでは、ザンビアに対して偏ったイメージにつながるのではないか、という意見も出ました。
また、観光促進のためにザンビア政府が実施しているビザや政策の話に着目する、との案もありましたが、専門的な話に寄り、視聴者にとってもとっつきにくいことや、ロシナンテスの活動の趣旨とも合わないことから、却下となりました。さらに、「観光」や「ザンビア」全体で話そうとすると広がりすぎるため、ザンビアツアーの提案を行うのはどうか、といった案もありました。
最終的に、魅力的な国なのに、日本人にはあまり知られていない。ではどうしたらザンビアに関心を持ってもらえるのか、観光地としてザンビアをどうアピールできるか、という方向に固まっていきました。ザンビアツアー参加者のエピソードからザンビアの魅力を語り、トークテーマにつなげる、という構想でした。
関心を持ってもらえるか?実際にトピックについて語ることができるか?そもそもこの座談会の目的は何か?など、話合いは尽きず、なかなか結論に至らないまま、ただ暗くなっていく窓の空を呆然と見ていたことを思い出します(ミーティングは毎回18:00~19:30頃でした)
なんと当日になるまで話し合いは完全にはまとまらず、本番直前のミーティングでも意見が分かれた時には、焦っていたこともあり正直ひっくり返りそうになりましたが、最後まで妥協せずに調整し、皆で同じ方向を向くことをあきらめなかった、重要な時間だったと今となっては強く感じます。
結果的に、1つ目のトピック「学生ができる国際協力」において、どんな活動であれ、現地や国際協力について「知ること」が重要な出発点となるという結論になったことを活かし、
知ることの手段の1つとして2つ目のトピック「ザンビア観光」につなげ、ザンビア観光の魅力ポイント、日本人として旅行する際にネックとなるポイントや、旅行先を決めるきっかけとなる出来事、ツアーと個人旅行での楽しみ方や学びの違いなど、ザンビアツアーのエピソードをふんだんに取り入れつつ、学生らしいカジュアルなトピック内容に着地することができました。
本番:自分の思いを言葉にのせて
バタバタの準備からのドキドキで迎えた本番でしたが、無事に最後までイベントを終えることができ、私自身にとっても非常に実りある時間となりました。特に、ミーティングやリハーサルでは控えめな印象だったメンバーも含め、学生それぞれが堂々と自分の言葉で語っている姿が印象的でした。実際、イベント終了後のアンケートでは、「活動した学生が、自分の言葉で考えたことや感じたことを伝えてくれたことに感動した」「若い人の考えを知ることができ、大変有意義な機会だった」といった声もいただけました。
正直、これまで私は、国際協力について「自分の言葉で語る」ことに少し抵抗感を感じていました。開発学(途上国を中心としたグローバル課題に関する学問)を勉強したり、現地を訪問する中で、自分の想像を超えた厳しい環境があることや、理論だけでは解決できない、現地の文脈や価値観の入り混じった複雑な課題があることを学び、一部の視点、一部の情報のみしか持たない自分が、公(というとおおげさかもしれませんが)の場で国際協力や現地の状況について語る資格はないのではないか?と感じていたためです。「きれいごと」や借りてきた言葉で片付けたくない、という気持ちも強くありました。
そんな私にとって、ミーティングやリハーサル、そして本番でメンバーたちが語った言葉は刺激となりました。現地に行ったメンバーからは、ロシナンテスの現場には、「援助する者と援助を受ける者の関係」にとどまらない関係性が存在し、「援助を受ける者」は周囲の人々や「援助する者」をも助ける力をもっていること、そしてそれぞれが強みを持って「国際協力」を成立させていることを学んだこと、インターンのメンバーからは、自分自身が課題意識を持っているからこそ無関心・無理解な人々に対して悔しさを感じる気持ちや、そんな人々に対してアプローチをしてみたいという気持ちなどを、飾らず、素直に語ってくれました。専門家ほど膨大な知識を持ち合わせていなくても、それぞれの背景と立場、経験が重なって生まれる気づきや考えには説得力があり、私自身の「もう一度現地に行ってみたい」「インターン活動で広報活動にもっと力を入れていきたい」という気持ちの芽生えにもつながりました。
言葉で固めすぎない率直な気持ちは、行動につなげるという点で国際協力の推進力になると同時に、新たな自分に出会えるという面では、国際協力の魅力の一つともいえるのかもしれません。また、その等身大の身近さは、国際協力に関心を持ってもらうためのきっかけにもなり得ると考えます。
正解なんてない、だからこそ自分が感じたことを率直に言葉にし、対話を重ねていくこと。その意義を感じ取った時間でした。
改めて、座談会をやろうと言い出してくれたメンバーや機会をくださったロシナンテススタッフの方々、そして、当日や動画で当イベントを視聴してくださった方々に心から感謝しております。
ザンビアツアーと「次世代応援枠」
ここからは、今回のザンビアツアーと、15〜25歳を対象とした「次世代応援枠」について、ロシナンテススタッフからご紹介します。
「ロシナンテス事業地視察!ザンビアツアー」は、株式会社道祖神様が企画・実施された、認定NPO法人ロシナンテスの事業地視察を含むツアーです。母子保健の事業地視察、ザンビア事務所での交流会等が実施されました。
「次世代応援枠」は、若い世代が現地の支援の現場を学ぶ機会を広げることを目的とした取り組みです。ロシナンテスが行う 「次世代育成および国際協力への理解促進」を目的とした事業の一環として設定しました。
途上国の医療や地域の暮らしを支えるためには、現場での支援活動だけでなく、その背景にある課題や支援のあり方を理解し、 関わり続ける人材を育てることも重要です。
特に若い世代が支援の現場で得た気づきを自分の言葉で周囲に伝えることは、国際協力を一部の専門家だけのものにせず、社会課題の解決に主体的に取り組む人材を増やすことにつながります。単なる旅行費用の補助ではなく、学びと社会への還元を重視した教育的な取り組みです。
実際にこの枠を利用してザンビアを訪れた学生が、現地で感じたこと、学んだことを自分の言葉でまとめています。ぜひご覧ください!
