特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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川原ブログ2017.01.24

スーダン首都でのマラソン大会

いつも、ロシナンテスを応援して下さり、誠にありがとうございます。
 先週の土曜日にハルツームでマラソン大会がありました。
マラソン4
いつものように快晴の中、主催者発表で1,600名の参加(実際はもっと少なかった感じです)、80%がスーダン人で、20%が外国人でした。
 マラソン1
青年海外協力隊や難民を助ける会のスタッフなど、多くの日本人の参加者がありました。
スタート地点は、青ナイル川にかかる新しい橋(マンシーア・ブリッジ)の近くです。
スタートしてから、しばらく青ナイル川沿いにナイルストリートを走り、右に折れ、60番ストリートを南下します。
マラソン3
このマンシーア・ブリッジ、ナイルストリート、それに60番ストリートは全て、内戦終了後にできたものです。
私がスーダンに初めて来たのが、2002年。
内戦の最中でした。
夜間外出禁止令が出ていて、ナイルに架かる橋を渡る時は車のヘッドライトを消さなければいけませんでした。
敵に攻撃されるのを防ぐためのようです。
国の予算の大部分は戦費に使われ、医療はもとより、道路の整備など、ほとんど進んでいない時代でした。
内戦後、ナイル川沿いに新しい道が作られ、その沿道にカフェ(と言ってもお茶屋さんの域を出ませんが)が並び、夜になると家族連れや、最近ではカップルなどでも大変賑わっています。
そして、マラソン大会の開催です。
スーダンの若い女性の参加者もいます。
私の見たイスラムの世界では、女性が走るなんて、ほとんど見かけなかったものです。
なんと、平和なスーダンになったのでしょう!と、感じられるマラソン大会でした。
スタート地点に参加者が集まりますが、なかなか号砲が鳴りません。
先頭の方で写真撮影があっているようです。
期待していた号砲はならずに、静かにスタート。
マラソン4
私は後方地点から、ゆっくりとスタートを切りますが、そのうちにマジに走る若者についていきたくなり、いつもを上回るペースで走ってしまいます。
9時半くらいにスタートでしたので、太陽はすでに高い位置にあり、気温もぐんぐんと上昇。
30度は超えていたでしょう。
沿道には、警官も出て、警備をしていますが、そんなのもお構いなしに普通に車が何台も参加者が走る横を過ぎ去っていきます。
自分の安全は、自分で守る!という基本に忠実であらねばなりません。
途中でチェックポイントが何箇所かあり、色札のついた輪ゴムを渡されます。
ズルをして、車で移動する人を除外するためでしょうか、一生懸命に運営しているのがわかります。
給水所もあり、水を飲んだり、頭からかぶったりしました。
走り終われば、6キロの距離でした。
ロシナンテスのスタッフの渡邊、他の日本人の方々も無事に走りきりって、笑顔で終了しました。
マラソン5
主催者の話によると半年に一度の割合でマラソン大会を開催したいそうです。
マラソン大会が継続するように、平和が続くことを祈っています。