特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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川原ブログ2009.01.10

ハサンのアレイヤのために結婚祝い

体調悪く、水曜日は安静にしていました。
木曜日、この日に向井さんはハルツームに戻ります。
何とか起き上がり、診療所へと向かいます。
ハサンが、今回の騒動の問題となったアレイヤとの和解のために、
羊を屠って、結婚祝いをしてくれるとのことです。
まあ、私がけしかけたことですが。
私が診療所のスタッフに「食事の準備ができているよ」というと、
ハサンからの直接のお誘いがないと行かないとのこと、
まあ、それもそうだと診療所からハサンの家へ再度向かい、ハサンを連れてきます。
病み上がりのせいか、診療所からハサンの家までがやけに遠く感じられます。
ハサンが、診療所にやってきて、スタッフに直接、食事の招待をします。
そして、アレイヤには、今回の騒動の詫びの言葉を述べました。
そして、食事です。
食事後、スタッフは再び診療に向かいます。
まだ少しぎくしゃくしたものはありますが、徐々に和解していくものと期待します。
ハサンが、私に「これでいいだろう」
と言ってきました。
さらに、今度はハサンの愚痴です。
「村の切り盛りをするのは、いつも自分しかいない。だれも言うだけで、体を動かすものがいない。
なんかやろうとすると、いつも自分とドクターだけだ」
そうですね。
村のコミュニティの働きがいま一つなのはよく理解できます。
ただ、今までハサンがワンマンでやってきたことも事実です。
こんな小さな村でも、様々なことを運営していくことは難しいことです。
本当は村に残って、ハサンやその他のコミュニティの人たちとも話をしたかったですが、
体調不良もあり、ガダーレフに向かうことにしました。
そうそう、診療の後には、労使交渉もありました。
ロシナンテス医療チームとの労使交渉です。
契約は想定できる限りのことを盛り込めば、分厚いものになります。
日本的には、信頼関係を築いて、契約は出来る限り簡易なものを作ろうと思うのですが、
それを理解してくれるスタッフと理解してくれないスタッフがいます。
これは、来週まで持ち越しです。
週末は、ガダーレフで一人でゆっくりしましょう。
川原尚行