特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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川原ブログ2015.02.28

ゼイン君送別会

いつもロシナンテスを応援してくださり、ありがとうございます。
さて、昨日はスーダンから九州国際大学附属高校に留学していたゼイン君の送別会を行いました。
ゼイン君は、スーダンにあるロシナンテスのサッカーチームの一員で頑張ってきて、東日本震災の後に、南北スーダンと東北の交流会の時に訪日するメンバーに選出されました。
日本に来てから、日本が好きになり、日本でサッカーと勉強をしたいと、九州国際大学附属の高校への留学が決まりました。
あれから、3年が経過し、明日は卒業式です。
日本とイスラムの文化であるスーダンとの習慣の違いから、最初はスーダンに戻りたいと泣きたい気持ちだったのが、今では日本語で話すことはもちろん、読み書きもしっかりとできるようになりました。
そして、日本語検定2級の合格を果たしました。外国人にとっては、かなり難しい検定であり、周囲の合格はできないとの予想を見事に裏切ってくれました。
スーダンの大学に進学する意思がありましたが、九州国際大学の一般入試を通常の日本の受験生と一緒に受け、そして合格しました。
ゼインによると、「自分が頑張った証」としての受験だったようです。
そして、昨日は我が家でゼインの送別会でした。
高校でお世話になった葛城先生、サッカー部の友人、クラスの友人、ホームステイを快く受け入れてくださった藤井さん、その他多くの方々に来ていただき、ゼインの新たな旅立ちを祝福する会となりました。
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私の高校の恩師である柴田先生が奏でるアコーデオンで、ゼインとその友人たちが「若者たち」を唄いました。
途中、ゼインは感極まってしまいましたが、見ているこちらまで、胸熱くなりました。
3番の歌詞がとても良いです。
君の行く道は 希望へと続く
空にまた 陽がのぼるとき
若者はまた 歩き始める
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ゼインが最後のスピーチで、みんなへの感謝の言葉とともに
「こらから、もっともっと勉強して、日本とスーダンの架橋になります!」
と、宣言してくれました。
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ゼインとともに、我々も頑張らなければならないと心に誓いました。
このように、ゼインも、私も、そしてみんなも成長していくのだと感じます。
最後に、ゼインの留学に関して、九州国際大学の高野理事長には、大変お世話になりました。
また、海原六郎君、そして海原君の御家族、現在のホームステイ先の宮崎さん、そして、ロシナンテスを支援してくださっている方々、本当にありがとうございました。
今後も、ゼインのスーダンでの成長ぶりを見守って参ります。