特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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現地の文化生活2012.10.02

デキル女

デキル女を紹介します。

我らが母子保健プロジェクト 現場をしきるフィールドオフィサー
Ms.エンテサール

私のカウンターパートで、全てにおけるキーパーソン。

ここ診療所で会計、薬剤からスタッフ管理、
母子保健の統計、村落助産師ミーティング母親学級なども全て彼女が中心に管理

私の言いたいことを英語⇔アラビア語だけでなく
私が英語に表現しきれていない部分まで表情や気持ちから汲み取り、しっかり通訳(←私の勝手な憶測

そんな彼女のデキル事例

昨日、6歳の子どもたち5人が風邪やマラリアなどの疑いで
学校から先生の指示で診療所へやってきました(子どもたちだけで)

それぞれ診察、検査を終え、薬を受け取ることに。
普段、薬を担当している看護師ノホが休みのため、
この日はエンテサールが薬も担当。

そこで彼女はちゃんと気づくのです

果たしてこの6歳の子どもたちに説明して薬が正しく飲めるのか
自分が何と診断されて、何のための薬かわかるだろうか

と。

もちろん、そこで薬代も持っていない子どもたち、
あとで親にお金を払いにきてもらう必要もありますから、
彼女は紙に
どんな症状で、何のための薬を、どのように飲むか、薬代はいくらか
など紙に書いて、両親に渡してもらい、診療所へ来るようにしました。

しかし、その日の夜までに誰ひとりとしてお金を払いに薬の説明を聞きに来る人はいませんでした

そこで、彼女はその日のうちに
これではいけないと対策を講じました

勤務時間が終わった21時から
パソコンをひらき
小学校の校長宛にレターを作り始めたのです

「今後、幼い生徒が受診時は直接診療所へ生徒のみで送らず、親同伴で受診するように」

との文書です。

そして文書は翌朝には学校長へ手渡されました
行動早っ

こうして、またハサバラ村のヘルスシステムがよりよいものになっていくのでしょう

デキル女の一事例でした。