特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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現地の文化生活2008.06.09

羊の絞め殺し

週末スタッフのハフィーダの家に遊びに行きました。
今週末はガターレフで一人なので夜は危ないからと週末の夜は全て泊まりに行くことに。
他にも客人がいて、スーダンではお客さんが来るときには羊をもてなします。
ハフィーダの家に夕方行って庭を見るとかわいいひつじちゃん。
、、きっと食卓に並ぶ運命を知ってか知らぬか全てを見据えている目をして彼は庭で星空を眺めていました。
今朝 家人の男性に引っ張られ ブッチャー(肉屋さん)が呼ばれ待ち構えてます。
まず首を傷つけ血抜きします。
地面に伏せさせ首を絞めるまでは一瞬。職人技。
首を切られてもなお体は激しく動きます。
生きてるものを殺すってのはこういうことなんや、、、
そして面白いと思ったのが 足に傷をつけそこから棒をいれ隙間を作り、空気を吹き込んでいくの。
見る見る間に羊はパンパン。
そしてお腹にナイフを入れ、綺麗に皮をはいでいきます。
ある程度皮をはいだら木につるして、皮を全て取り 今度は内臓を取っていきます。
食べないところはほとんどないくらいに、全てを解体していく。
解体終了したら後は料理。
炭火で焼いた肉は塩味だけのシンプルな味なのにほんっと美味しい!!
さて、昨日の夜見た羊がお腹の中に入った。
昨日ハフィーダに明日食べるのよって、聞いたときはちょっとかわいそうな気がしたん。
でも今日全ての作業を見て思ったことは
かわいそうって言い方はこんなにも他の動物を殺して食べてきた私たちが言えるせりふなのかな。
もう何千年も前から他の動物を殺して食べて成長してきた。
スーパーなんかじゃ肉も切った身だけを売ってるから、
生きている動物を殺して食べている実感があまりわかない。
犬を食べるのが野蛮だとか、鯨を食べるのがいけないとか、
かわいそうとか、そんなん周りの勝手な都合。
それしか食べれない地域だってあるし、
暴飲暴食をして残飯が山のように出る国よりは、
一個の命を綺麗に残さず食べる方がよっぽど生き物の命に対して親切なんじゃないのかなぁ。
食べるって事はこういうこと。
いただきます。
命を頂いてるんだよ。
だからしっかり残さず食べなきゃ。
買いすぎて 食材を無駄にするようなことはできるだけしたくないなって思った。
命を頂いてるんやから。
向井