こんにちは。インターン生の久保です！9月に入りましたが、暑い日がまだまだ続きますね…そんな暑い中先月まで大阪では、高校野球が開催され熱い試合が繰り広げられていました。本日は、白熱していた高校野球と関連してアフリカ（主にスーダン・ザンビア）のスポーツ事情についてご紹介したいと思います！

スーダンのスポーツ事情

実は、スーダンだけではなくアフリカの国々では野球はあまり有名なスポーツではありません。そんなスーダンでは、野球よりもサッカー熱が凄まじく、国内のリーグの応援はかなり熱狂的です。スーダンのリーグの2大チームであるメリーハとヒラールの試合では、危険なほどまでに応援はヒートアップするなど、プレーだけでなく観戦も血気盛んに行われます。

スーダンの街のいたるところで、子供たちがサッカーをしている姿が見受けられます。

そんなサッカーがとても人気なスーダンですが、全ての家庭がテレビなど、試合を観戦できる機会に恵まれている訳ではありません。そのため、カフェなどへ行ったりテレビがある人の家に集まって観戦します。この写真のように、かなり大勢の人が集まって観戦しています。みんなでワイワイガヤガヤできるのも楽しそうですね！

また、イスラム教徒が9割をイスラム教徒が占めるスーダンでは、その文化的な影響により男女のスポーツ事情は異なってきます。体の線が見える服装やズボンなどが好ましくないと考えられる事情があるため、基本的に女性は室内で運動をするんだそう。じゃあその室内で何をやっているのかというと…ズンバ！！

ラテンサウンドのダンスエクササイズで、聞いたことがあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。日本で女性がジムやヨガに通うように、スーダンの女性たちはズンバで体を動かしています。

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ザンビアのスポーツ事情

ザンビアでの人気スポーツ1位はサッカーです。国技とされているほどの人気ぶりで、「シポロポロ」というナショナルチームがあります。女子チームの「シポロポロウィメンズ」は、2024年開催のW杯に出場し、日本のなでしこジャパンと初戦で対戦したチームです。さらに、ザンビアで人気のスポーツはサッカーだけではありません。女性の間ではネットボールが人気急上昇中のスポーツとなっています。

ネットボールは、バスケットボールに似たスポーツです。ですが、各プレーヤーの動ける範囲が限定されていたり、ドリブルは使えずパスのみでゴールを目指すなどバスケットボールとは異なる特徴的なルールがいくつかあります。ザンビアでは、このネットボールが公教育でも取り入れられており、2021年にはアフリカカップのファイナルまで進むなど、強豪国となっています。

スポーツ大会でのタブーは…黒魔術！？

スポーツでのタブーと聞くと何を想像しますか？現在スポーツにおけるタブーはニュースで報道されているように多岐にわたっています。なんとアフリカ諸国ではサッカーにおける黒魔術の使用がときどきちょっとした問題になっているそうです。黒魔術とはいわゆる呪術のことですが、アフリカでは黒魔術への信仰が未だ残っている地域もあり、サッカーにおいてもその勝利のために使われているという疑惑が多く存在します。例えば、2017年のU20のサッカーアフリカ大会セネガル対ザンビアの試合で、セネガルがザンビア側のゴールに対して、黒魔術の人形みたいなものを投げたことがあります。*1 この一件で乱闘騒ぎにもなりかけました。2016年には、ルワンダの国内リーグで黒魔術の使用が疑われた結果、ルワンダ国内リーグでは、黒魔術を使用したと疑われるプレーヤーに対する罰則が規定されることになるまでに発展したこともあります。*2 両者とも真相は分からないそうですが、アフリカと呪術は強く結びついているのだと感じた試合でした。

事業地でも出会う黒魔術…？

スポーツとは話が外れてしまうのですが、ロシナンテスの事業も呪術の影響を受ける時があります。例えば自宅出産です。農村部の一部では、伝統的な信仰や呪術の影響を受けた人々が、妊娠や出産において伝統的な方法を選ぶことがあります。ロシナンテスの事業地をさらに奥に進めば、少数ですが自宅で出産する母親がいます。診療所が遠いことが理由かと思いきや、呪術師に言われて自宅出産を選択したということもありました。宗教や呪術は人々の生活に密着しているものなので、今後も事業を進めていく中で黒魔術や呪術に出会うことも多くなるかもしれないなあと感じています。

出典

*1 U20のサッカーアフリカ大会セネガル対ザンビアの試合 (Youtube)

*2 ルワンダの国内リーグで黒魔術の使用疑惑（LINE NEWS）